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4か国トーナメント第2戦、世界最強ブラジル相手に一矢報いる(日本1-5ブラジル)

 

ポルトガルで開催されている4か国トーナメント、初戦はポルトガルに0-5と惜敗し、迎えた第2戦は、おそらく世界最強と目されるブラジル。ブラジルの選手は地元ブラジルのクラブチームはもちろん、他にスペイン、イタリアなどでもプレーしている選手が多い。ブラジルは初戦、欧州女王スペイン相手の3-2と勝利し、日本との第2戦に臨んできた。

前日スペインとの激戦を戦ったブラジルだが、立ち上がりからその強さを見せる。3:01に日本は自陣でカウンターに出るところを、ボールを奪われ、12番アマンジーニャから9番エミリへパス。これを左足でやや浮かし気味のシュートがネットに突き刺さり、ブラジルが誇るホットラインで、試合早々先制点を奪う。更に攻め込む4:00、右サイドを見事なワンツーで抜けてきたブラジルは、一気に数的優位を作り、12番アマンジーニャから10番ルシエイアへとパス。これを難なく決めて2-0とリードを広げる。

ここで日本は序盤での2失点の流れを変えるべくタイムアウトを取得。いきなりの2失点で浮足立ちそうな場面で、一旦落ち着かせたい須賀監督の意図が見える。このタイムアウトで落ち着きを取り戻した日本は少しセットを組み替えた事もあり、流れを取り戻す。ブラジルも序盤の連続得点で日本はくみしやすいと考えたのか、メンタル的にも余裕ができたようにも見える。その流れの中でブラジルは再びゴールを奪う。10:15には右サイドのコーナーキックから戻したパスを6番ルアナが足裏ワントラップしてすぐのシュート。ニアのここしかないというコースに突き刺し、3-0とリードを広げるブラジル。

「ブラジルは強い」そういった雰囲気になりかけた時に日本のゴールが生まれる。14:193番江口選手がWタッチで1人を抜き去り、すぐさま寄せてきたDFも振り切りGKとの11に豪快なトゥーキックを突き刺し、日本が1点を返す。この江口選手のゴールには会場からも大きな歓声が沸き上がった。この得点で日本ベンチにも「まだ行ける」という雰囲気が出てきたのが感じられた。

1点を返し流れが変わってきた日本は第2ピリオドに入っても持ち味の献身的なプレスで対抗し、互角とは言えないまでも、しっかりと組み合っている様子が見える。特にこの日GKを先発している2番須藤選が好セーブを連発。持ち味のシュートストップに加えて、コーチングでも選手を鼓舞。ブラジルにとっては、かなり嫌なGKと感じられたのではないだろうか。ブラジルは、第1ピリオドでも何回か使っていた、GKを使ってのプレス回避を多用。その為、日本は守勢に回る時間は多いながらも、カウンターをしかける場面も創出。シュートシーンも決してブラジルに劣る訳でもなく、攻撃の時間も作る事ができていて、ポストに当たる惜しいシーンも演出。ブラジルは残り7分位からGK1番のベテランのジョジアンーネから3番ビアンカに交代。この主旨は?と思っていたところ、GKを使ってそのままパワープレーを開始。日本は時間帯的にパワープレーをしかけてくることを見越しての交代であった様子。日本はビハインドを背負いながらパワープレーを受ける展開。このブラジルのパワープレーで6:38に、この日2点目となる10番ルシエイアの得点で加点すると、最後はブラジルのエース12番アマンジーニャがトゥーキックを突き刺し5-1。日本は10番網城選手をGKにしてのパワープレーからゴールを狙うが、ブラジルはGKのプレス回避からそのままパワープレーを継続する等、時間をしっかりと使いタイムアップ。日本はポルトガル戦に続いての敗戦。最後は1日のインターバルの後、スペインとの対戦が最終戦となる。

 

<寸評>

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