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ホーム&アウェイへの移行の可能性と現状の観客数について

日本女子フットサルリーグはレギュラーシーズンを終了しました。現在日本女子フットサルリーグは11チーム、総当たり1回戦+上位下位リーグで開催されており、このレギュラーシーズンはセントラル方式でリーグ戦を開催。それぞれのホームに各チームが集結して、複数の試合が開催されるという形式になります。ん?11チームで総当たり1回戦だと10試合だから、1チームホーム開催ができないのでは?とも考えられますが、1節分だけ2か所開催があります。今シーズンで行くと、第3節が北海道とさいたまという2会場で開催されました。

このセントラル方式に関しては、メリットもあるものの、様々な弊害も指摘されています。例を挙げると

  • 11チームだと2日開催が必要な為、自チームが出場しない日も開催しないといけない場合がある(集客しにくい)
  • 有料、無料の開催日が混在する場合があり、来場者が混乱する
  • 相手ホームチームとの対戦が特定のチームに偏る可能性がある
  • 前泊後泊必須のスケジュールがあり、金曜、月曜仕事に支障をきたす
  • 遠方からの遠征チームの試合順番の考慮が必要
  • 3日開催の場合、会場移動があったり、連戦、1日おき、フレッシュなチームが混在し、コンディションの差が発生する etc

他にも影響があると思いますが、いま考えられるところとしては、こんなところでしょうか。個人的にはトップリーグであれば、やはり有料で開催して欲しいという意見と持っています。その為にはホーム&アウェイにして、ホーム開催で”収益を得られる”状況にするのが必要なのではないかと考えています。それでは現状でどれだけの観客数が集められているのか。ようやく新型コロナ感染症の影響が少なくなってきた今シーズンは一つの指標になるのではないでしょうか。

それでは今シーズンのホームでのホームチームの観客動員数をまとめてみます。

日付 曜日 会場 ホーム 対戦相手 観客数 入場料 備考
6/18 日曜 シンコースポーツ寒川アリーナ 湘南 浦安 546 無料
6/24 土曜 防府アリーナ 宇部 さいたま 101 有料
6/25 日曜 防府アリーナ 宇部 浦安 149 有料
7/1 土曜 きたえーる 北海道 浦安 337 無料 Fリーグ後
7/1 日曜 サイデン化学アリーナ さいたま 立川 394 有料
7/14 金曜 墨田区総合体育館 すみだ 立川 452 無料
7/15 土曜 墨田区総合体育館 すみだ 宇部 519 有料 Fリーグ後
7/16 日曜 バルドラール浦安アリーナ 浦安 さいたま 551 有料
7/17 祝日 バルドラール浦安アリーナ 浦安 西宮 1,007 有料 Fリーグ後
8/6 日曜 福井県営体育館 福井丸岡 浦安 568 有料
8/25 金曜 たつのこアリーナ 流経大 さいたま 265 無料
9/2 土曜 立川アリーナ立飛 立川 流経大 1,010 有料 Fリーグ前
9/16 土曜 西宮市立中央体育館 西宮 宇部 508 無料
9/17 日曜 グリーンアリーナ神戸 神戸 北海道 777 有料
9/18 祝日 グリーンアリーナ神戸 神戸 湘南 938 有料

今シーズンホームゲームの有料開催で1,000人を超えた試合は2試合ありました。立川と浦安、いずれも男子のFリーグとの同日開催でした。他にもFリーグとの同日開催では、すみだが500人以上の集客をしており、やはり一定の集客が見込めるのではないかと思われます。但し、男子との共催では、男女ともに開催できて、運営効率は向上するものの、収益も分けなくてはならない為に、収益力という意味では弱まってしまう可能性もありますが・・・。そういう意味で行くと、今回1,000人以上の集客を行った立川、浦安と、Fリーグ同時開催ではなく、有料でも500人を超える集客ができた福井丸岡ラック、そしてアルコ神戸の集客力はリーグトップクラスと言って良いでしょう。このようにFリーグを持つチーム、そして集客力のあるチームであれば、ホーム&アウェイにする事で”収益”を得る可能性ができますので、ホーム&アウェイには賛成ではないかと思います。

しかし、逆にホームを開催する事で収益を得られないのであれば、チームとしてはホーム&アウェイへの移行は反対と考えるのではないかと思います。

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