裏PANNA-FUTSAL

今季からビブスの受け渡しが再開!なぜ交代時にビブス手渡しが必要なのか

さて今シーズンたまたまですが、男子のFリーグ開幕前のオーシャンカップの取材のお手伝いをしてきました。その時、当時のtwitter(現X)で「今季からビブス受け渡しが復活!」とつぶやいたところ、最近見始めた方には、ビブス手渡しルールについてご存じない方もいらっしゃったようで、少し話題になっていたのを様々なSNS等で見かけました。自分の知る限りでは、約20年ぐらい前から交代時にビブスの受け渡しをするようになったと記憶しています。

フットサル競技規則の第3条4項に

「交代は、交代要員が交代して退く競技者にビブスを手渡しした後に、完全に自分のチームの交代ゾーンからピッチに入ることにより完了する。」

このビブス手渡しのルールは新型コロナ感染症感染症拡大防止の観点から一時適用外という事となりましたが、FIFAから昨年12月にビブス手渡しルールの遵守が通達されたという情報を聞いていました。いまのところyoutube等で見ていると各国、大会によって適用している試合とない試合があるようです。

この交代のルールはサッカーと大きな違いと言って良いですね。

サッカーの場合は、交代には以下の手順で交代されます。

  • 一旦プレーが止まった時(アウトオブプレーになる)
  • 誰と誰が交代するか交代表やボード掲示で明確にする。
  • ピッチ内の選手が出てから交代選手がピッチに入る
  • 交代が終わって改めてプレーを再開する

但しフットサルはサッカーと違ってアウトオブプレーになっていなくても自由に交代ができます。ベンチ前には交代ゾーンという場所があって、そのゾーンでピッチにいた選手がサイドラインからピッチを出た後に、ベンチにいた選手が交代ゾーンから入る事で交代が成立します。1人ずつの交代であれば、分かり易いですが、セット交代したりしたら、誰と誰が交代したか分かりません。そして交代が自由という事で誰がピッチに立っているのかをはっきりさせる為に「ビブス」を活用する事になったようです。

但し、このピッチにいる選手を見分ける為にビブスを手渡する事にはもう1つ、理由があったようです。それは「戦術的な交代を防ぐ」という意味合いがあったようなのです。

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