サッカーの羅針盤

【マリノス航海誌】[舩木渉コラム]This is Attacking Football !! 札幌戦で喜田拓也が示した姿勢(後編)「誰が出てもマリノス」を体現

”矛vs矛の対決”とも呼べる横浜F・マリノスと北海道コンサドーレ札幌の今シーズン6度目の対戦は4−1でマリノスが勝利。センターバックが足りない状況で喜田拓也が最終ラインに入り、攻守に支える形でチームを前向きにさせる姿が印象的でした。コンサドーレのチャンスも少なくはありませんでしたが、マリノスが結果で大きく上回った要因とは。現場で取材した舩木渉記者が迫ります。

 

取材&文  舩木渉

 

後編:「誰が出てもマリノス」を体現

 

喜田の考えには、唯一万全な状態のセンターバックとして先発出場した實藤友紀も同意する。

「シーズンを通して小さなところが積もり積もって、ラインのスピードが徐々に遅くなってきたりしていた。なので、ああいった切り替えの時や、相手がボールを下げそうな時は一気にラインを上げようとキー坊(喜田)とも話していました。だから必然というか、狙い通りの試合展開だったんじゃないかと思います」

凄まじい気迫と共に押し返してくる圧力は、間違いなく札幌を苦しめた。そして、攻守にわたる高い強度を90分間持続させたことが、3得点を奪った終盤の爆発力にもつながった。マリノスがリーグ戦で前半のうちに先制したのは8月下旬の横浜FC戦以来、5試合ぶりのこと。そのうえ途中出場の選手たちが終盤に得点を重ねると、昨年までのマリノスを思い出す。

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