サッカーの羅針盤

【マリノス航海誌】[舩木渉コラム]This is Attacking Football !! 札幌戦で喜田拓也が示した姿勢(前編)中途半端な覚悟で務めるのは失礼

 

”矛vs矛の対決”とも呼べる横浜F・マリノスと北海道コンサドーレ札幌の今シーズン6度目の対戦は4−1でマリノスが勝利。センターバックが足りない状況で喜田拓也が最終ラインに入り、攻守に支える形でチームを前向きにさせる姿が印象的でした。コンサドーレのチャンスも少なくはありませんでしたが、マリノスが結果で大きく上回った要因とは。現場で取材した舩木渉記者が迫ります。

 

取材&文  舩木渉

 

前編:中途半端な覚悟で務めるのは失礼

 

”This is Fttacking Football !!”

そう叫んでしまいそうな試合だった。超ハイラインとハイプレスの復活、途中出場した選手たちの躍動、4点を奪っての快勝。21日の北海道コンサドーレ札幌戦は、横浜F・マリノスの底力を感じる90分間だった。

負傷者が相次いで本職のセンターバックが1人しかいなかったが、マリノスのディフェンスラインにはチアゴ・マルチンスがいるように見えた。だが、そこでセンターバックを務めていたのは身長170センチのキャプテン、喜田拓也だった。

「(負傷離脱中の)彼らの代わりに入るという意識だと、最後の一歩や数センチで遅れる。そして、何より今までマリノスの最終ラインを死ぬ気で守ってきた彼らに対して、中途半端な覚悟で務めるのは失礼だと思っていました。本当にリスペクトしていますし、自分が覚悟を持って務めることで彼らに感じてほしいものもあった。チームの良さをみんなで表現できたんじゃないかと思いますし、今日で言えば自分が後ろからマリノスのサッカーの良さを十分に引き出したいという想いでずっとやっていたので、そこは随所に見られたんじゃないかと思います」

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