サッカーの羅針盤

公開記事【J激論】「仙蹴塵記」板垣記者と展望する”魔境J2”【テーマ1】”残留争い”勢も昇格をまだまだ目指せる

 

ベガルタ仙台における伊藤彰監督の退任ショックもさめやらない”魔境J2”ですが、周知の通り黒田剛&金明輝コンビ率いるFC町田ゼルビアが首位を独走しており、東京ヴェルディやジュビロ磐田など昇格を狙う上位陣、仙台のように中位に沈んでいる本来の昇格候補にも巻き返しが期待されます。

今回は筆者が”なでしこジャパン”パナマ戦の取材も兼ねて、仙台のメディア公開トレーニングに行ってみたら、その日の練習前に伊藤彰監督の退任、ならびに堀孝史新監督の就任が決定したという激動の仙台で、ベガルタ仙台の専門メディアである「仙蹴塵記」を責任編集している板垣晴朗記者と”魔境J2”の現在、そしてシーズンの行く末について語りました。

 

テーマ1:”残留争い”勢も昇格をまだまだ目指せる

河治

ええと、まずここまでのJ2の流れ・・・板垣さんは普段ベガルタを取材してますけど、すでに一通り対戦を終えて、J2全てのチームを対戦相手として一度は観ていると思いますが、ここまでどういう感想ですか?

板垣

本当に中位の団子レースで。首位は町田が突っ走ってますけど、問題はその下なんですよ。だから今、25節が終わった時点で残留争いをしているところだって、昇格を夢見たって数字上は問題ないわけで。

河治

問題ないですね。

板垣

右肩上がりにできるかどうかで変わって来るんだけど、中位以下は本当に団子だなと。

河治

そうですね。だから大宮アルディージャが勝ち点17で、19位のいわきと10差ですから(その後、レノファ山口と引き分けたいわきFCは勝ち点が28で18位となり、大宮とは暫定で勝ち点11ポイント差に)正直・・・残留圏ギリギリ、20位の栃木とも勝ち点9差ですからね。もうやるしかないという感じですけど、ツエーゲン金沢は21位と言っても。

板垣

連勝すれば一気にステップアップできるところですよね。

河治

はい。ただ、本当にレノファ山口のエスナイデル監督になってからの快進撃はめざましくて。

板垣

あれはすごいね。

河治

エスナイデル監督のやり方に対する具体的なスカウティングや対策が、まだどこも整ってないので。ここからどこにロングボールを蹴ったら崩れやすいとか、おそらく分析して臨んでくると思うけど、現時点で無失点が続いているのはジェフ時代のイメージで観ていた人間は自分も含めてだけど、いい意味で覆された感じですね。

板垣

はい。

河治

ただ、レノファに限らずどこにも言えるのは、ここから5試合ぐらいで全て変わってしまう。

板垣

それはつくづく感じますよ。

 

☞テーマ2に続く

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