サッカーの羅針盤

【浦和を語ろう・番外編】ジェフ鈴木大輔がACLファイナルで抱いた思い:慎三くんの言葉が胸に響いた

ACLファイナルで浦和レッズがアジアを制覇した翌日、フクアリでジェフユナイテッド市原・千葉とジュビロ磐田の試合が行われました。結果は1ー0でジュビロが勝利しましたが、雨の中でも熱のある試合だった中で、特に奮闘が目についた選手がいました。

鈴木大輔。2019年と2020年に浦和でプレーし、大槻毅監督のもと2019年のACLファイナルを戦い、アル・ヒラルを相手に悔しい思いをした一人でもあります。現在はジェフのキャプテンとしてチームを支える鈴木大輔に、浦和に対する思いと今ジェフで描いている思いを聞きました。

 

ーー本当に、内容的にはジェフが全然勝ってもおかしくない試合展開でしたけど。

ジュビロは結構、真ん中で流動的に持つのがうまチームなので、なかなか掴みづらくて。ボランチが落ちてビルドアップを助けるみたいなのが上手だから、それをやらせないために、ほぼマンツーマンというか。

前半は結構プレッシャーをかけて行ったのが相手は嫌がっていて。カウンターからチャンスを作れていたと思うんですけど、それを継続していこうというところで、後半ちょっと山田大記選手とか嫌らしい立ち位置を取ってきたので、5ー3ブロック組みながら様子を見ようという感じだったんですけど。セットプレー絡みで1点とられたのが響いて。そこから前に出るタイミングというか、こっちも4ー4ー2に変えてなんとか前に出ようと思ってたんですけど。

勝負の肝になったのは自分達がチャンスを生かしきれなかったことと、相手が粘り強くチャンスをものにしてきた。そこに尽きると思います。プラン通りには進んだけど、最後の決定力とか、そういうところが悔やまれると思います。

ーーもしかしたら、もう少し前に4ー4ー2にしようかなという考えは?

そうですね。中でも話して、外とも話してやってましたけど。前半は5ー3ー2でブロック組んだところから椿のところや田中のところで推進力を出せていたから。ちょっとそこの判断に迷ったところはありました。結果的にあそこの時間帯に失点しちゃったので、それは痛いかなと。

ーー浦和のアジア制覇というのは大輔選手が大槻組長と一緒に支えて、また二人がいなくなった後も浦和はここまで繋いできたけど、あの2019年から始まってると思うんですよ。その意味では繋いでいる一人?

もちろん試合は観ていて、自分はあの舞台に立ってすごく悔しい思いをして、力の差を感じて。そこからクラブとして選手が替わってきた中でも、ああやって同じ相手に勇敢に戦って優勝をものにする。浦和のクラブとしての偉大さというか、改めて自分もあそこで戦えたことを誇りに思います。色んな感情が出てきた中で、戦う姿勢を出せたらいいなと思ってプレーしました。

ーー浦和の選手たちも自分達だけじゃないっ強調していて。繋いでくれた選手たちがいてこそ、初めてここに立ててると。

僕がそこに関われてるか分からないですけど、慎三くんがコメントで言ってくれたことに感動したというか。一緒にやらせてもらった選手としては感慨深いところがあったので。やっぱり誇りに思ったシーンではありました。

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