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相手のゾーンでサッカーをできた前半のセレッソ大阪ヤンマーレディース 後半は無限の引き出しから組み立て圧倒した日テレ・東京ヴェルディベレーザ #女子サカマガ WEリーグ ピックアップ(無料記事) 

白熱の後半、再三の決定機にスタンドが沸く 

2024年3月16日に味の素フィールド西が丘で行われた2023−24 WEリーグ 第10節は両チームの合計シュート数が33本の激しい一戦。日テレ・東京ヴェルディベレーザは1−1でセレッソ大阪ヤンマーレディースと引き分けました。 

前後半で様相が一転しエキサイティングな試合

前半はセレッソ大阪ヤンマーレディースが持ち前の前からの守備で主導権を握り、後半は日テレ・東京ヴェルディベレーザがシュート13本の猛攻。お互いに課題を残した前節をひきづることなく、この試合から手応えを得ることができました。 

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前半に突如生まれた田中対決 

田中智子選手(セレッソ大阪ヤンマーレディース)は田中桃子選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)との一対一から綺麗にシュートを流し込み先制点。試合後は持ち前の笑顔で取材対応しました。 

「(前半に)先制して、後半はずっと攻められていたのですが、そういう試合を耐え抜いて勝ち点3をとれるようにならないと上位に食い込んでいけないので、勝ち切れるようにしていきたいです。 

(自分らしいプレーを)出せた部分もありますが、自分がもっと前で(縦パスを)収められるようにしないといけない部分があるので、これからもっと頑張りたいですね。」 

狙い通りの裏への抜け出しから先制した田中智子選手(C大阪) 写真提供:WEリーグ TOP写真も

松田岳夫監督が「サッカーIQが高い」と話した山本柚月選手(東京NB)の同点ゴール 

後半に同点ゴールを決めたのは山本柚月選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)です。ダイナミックなフリーランニングから点で合わせた得点にスタンドがドッと沸きました。 

「WEリーグが始まってから、ずっと、逆サイドで(北村)菜々美さんやサイドバックの選手が抜け出したときにクロスを受ける位置に入っていけなかったのが自分の課題の一つでした。チームはクロスへの意識が高まっています。自分が走って入っていこうと考えていました。それが得点につながってよかったです。」 

同点ゴール後に、すぐ逆転を目指す山本柚月選手(東京NB) 写真提供:WEリーグ

すぐにやってくる次節

両チームの選手、監督は試合後の会見で静かに語りました。お互いに満足はできません。しかし、ある程度はやろうとしたことを表現できる時間帯がありました。少しばかりの前進を中3日の3月20日(水)の試合につなげていきます。 

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(2024年3月16日 石井和裕) 

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