サッカーの羅針盤

【元川悦子のヤマガアイ 第13話】「強い山雅」を知るベテラン・橋内優也に今、求められること

 

2023年J3も後半戦に突入。22試合終了時点で、愛媛FCが勝ち点43で首位を走っている。

2017〜2019年まで松本山雅で反町康治監督の下、コーチを務めていた石丸清隆監督は「J2に上がらなければ意味がない」と強調。泥臭さと粘り強さを徹底。かつての山雅を彷彿させるような「負けない愛媛」を前面に押し出している。就任2年目ということで、昨季の失敗も糧にしつつ、完成度を高めることができているのだろう。

そんな愛媛と勝ち点14差という厳しい状況に追い込まれているのが、今の山雅だ。J2昇格圏の2位につけているカターレ富山とも11ポイント差。12位という順位もショックが大きいが、重要なのは12月2日の最終節時点でひっくり返せせているかどうか。

「数字的に可能性が残っている以上、諦めずに戦い続けるしかない」

霜田正浩監督は13日に川崎フロンターレと練習試合を行った後、毅然とした表情で語っていた。選手たちも思いは同じ。とりわけ、2017年から山雅でプレーしている橋内優也も「この苦境を何とかしたい」とあえいでいる1人だ。彼自身は川崎との練習試合にフル出場。レアンドロ・ダミアンや小林悠といったJ1トップ選手と互角に渡り合い、コンディションのよさを見せつけた。

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