サッカーの羅針盤

【浦和を語ろう・特別編】またあの舞台へ。鹿島の若武者だった安部裕葵がCWCで泣いた日

(Photo: NN)

安部裕葵選手がバルセロナBから浦和レッズに完全移籍で加入することがリリースされました。

 

東京生まれの安部裕葵ですが、北区の浮間で育ち、地元の城北アスカでボールを凝っていた裕葵少年にとって、荒川の向こう側には埼玉の土地が広がっており、Jリーグで最も身近な存在が浦和レッズだったとこは間違い無いでしょう。

S.T.FOOTBALL CLUBを経て、高校時代は広島の瀬戸内高に移ってスキルを磨いた安部は高卒で鹿島に加入し、瞬く間に10番を背負うまでに成長。アンダー代表では久保建英や橋岡大樹と一緒にプレーし、コパ・アメリカでA代表も経験しました。

安部の思いを世界に走らせた出来事があります。アジア王者として挑んだ2018年のCWCです。準々決勝のグアダラハラ戦では決勝点を決めた安部。12月20日に行われ準決勝、レアル・マドリーを相手にスタメン出場した安部は世界的な選手たちを相手にほぼ何もなせてもらえず、結果は1−3でしたが、それ以上の差を突き付けられました。

その時に、現場で立ち会った筆者としても、その経験を糧に鹿島から世界に飛躍し、日本を代表する選手になっていくことを信じて疑いませんでした。その後、バルセロナで待っていた厳しい現実については周知の通りですが、あのCWCという舞台は安部にとって特別な思いがあることは間違いありません。

欧州挑戦から因縁のライバルへの移籍。鹿島のサポーターにとっては複雑な思いもあるかもしれませんが、長い怪我から復帰し、Jリーグからリスタートする安部の挑戦を見守ってほしい。そういう思いを込めて、2019年の記事の復刻版をお届けします。

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