サッカーの羅針盤

【元川悦子のヤマガアイ 第6話】崖っぷちからの飛翔へ!下川陽太は”霜田システム”の名クロッサーになれるのか

 

 

3月5日の2023年J3開幕・奈良クラブ戦で2−0と白星発進した新生・松本山雅。今季から指揮を執る霜田正浩監督は「キャンプでやってきたことの半分しか出せなかった」と語り、チーム成熟度が低いという認識を示したが、最終ラインからの丁寧なビルドアップ、中央とサイドを臨機応変に使った攻め、前線からの激しいプレスなど、今後の方向性が最初から明確に見えたのは好材料と言っていいだろう。

とりわけ、サイドからクロスが上がった際、ペナルティエリア内に複数選手が飛び出していく厚みのある攻撃は目を引いた。前半から左サイドバックの下川陽太が積極果敢に攻め上がり、得意の左足で蹴り込み、中央で小松蓮や菊井悠介、右FWの滝裕太らが飛び出してくる分厚いアタックはゴールの匂いが大いに感じられた。

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