サッカーの羅針盤

公開記事【J激論】鹿島は川崎にどう挑むのか(1)佐野海舟だけに、ボールの回収力が圧倒的

プレシーズンマッチの結果とは裏腹に、開幕戦で京都に勝利して、幸先の良いスタートを切った鹿島アントラーズ。川崎とのいきなりの大一番にどう挑んでいくのでしょうか。上田綺世にも取材してきたという欧州帰りの元川悦子記者と”激論”しました。

 

(1)佐野海舟だけに、ボールの回収力が圧倒的

河治

あのさ、雑談だけで時間が経っちゃうから単刀直入に行くよ。

※疲れてるので短めにと言われながら”土産話”という名の愚痴を散々聞かされる。

元川

ああ。

河治

鹿島は開幕戦で京都に勝利したけど、いきなりシステム変えてきたでしょ。水戸戦からも。

元川

4ー3ー3だったね。

河治

佐野海舟が中盤のアンカーになって、相手と噛み合わせてさ。京都が4ー3ー3だったけど、樋口とピトゥカの後ろに佐野で。彼ら二人は前に強い選手だから、グイグイ行く方が特長が出るけど、後ろがいない状況だったでしょ。

元川

そうだねえ。

河治

だって名前の通り、昨シーズンのJ2で90分のボール回収率がNo.1だったでしょ。しかも圧倒的に。新潟のヤンより上なんだってよ。

元川

だって佐野はいばらきの時はサイドバックやってたんだよね。

河治

そうだったね。開幕戦は安西が左サイドバックだったけど。

元川

試合前は佐野がサイドバックって思ってたんじゃないのチョウさんも。

河治

もちろん、そうかもしれないけど、佐野が町田で怪我しちゃっていなかったでしょしばらく。それ以外はスーパーで、鹿島も佐野アタックは必然だったと思うんだよ。町田はこれだけタレント集めてるけど、佐野をピックアップできたのは大きかったなと。すごいキーマンになる予感はすごいしたんだよね。

元川

そうだねえ。

河治

鹿島のスタイルを考えると、右の常本は守備の対人には強いんだけど、攻撃が成長のテーマと感じてる分、前に行きたがるから。しかも、安西はもともとサイドバックじゃないぐらいアタッカー寄りの選手で、後ろのウインガーでしょ。

元川

はい。

河治

そう考えた時に、植田と関川にプラス、もう一人構えられる選手が必要になってくるというのが、ここまでのプレシーズンマッチで現状、岩政監督が行き着いたところだと思うんだよね。

元川

そうだろうね。

河治

すごい佐野が良い重石になってくるわけよ。だから川崎戦も佐野がキーマンになるんじゃ無いかと思っているんだけど。

元川

もし家長とかから佐野がボールを刈り取ってくれたら鹿島としてはすごく助かるよね。

河治

そうそう。マリノスとの開幕戦って川崎のパフォーマンスを考えると、最初はマリノスのハイプレスに川崎が苦しんで、浮き足立つじゃないけど、セットプレーも含めて2点やられたと。そこからマリノスに対して、結構がんばって攻めたんだけど、ジェジエウの退場もあって攻めきれずと。

元川

そうだね。

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