【古都の紫炎】ピーター ウタカはなぜゴールを量産できるのか
(Photo by Noriko NAGANO)
前節、京都サンガF.C.は、首位・徳島に2-0で勝利した。
エースのピーター ウタカは、徳島戦2日前、
「この2戦は特に古巣が相手ということで“古巣でプレーした自分は何者だったのか”ということをしっかり示すためにも、より強い思いがある。
我々のチームとしても、そこで勝ち点3を取ることが大事。そのためには自分のゴールが必要になってくる。非常にタフな2戦になると思うが、強い気持ちで勝利を見せたい」と言っていた通りに有言実行を守り、自らのゴールでチームの勝利に導いた。
このゴールはウタカ今季21点目のゴール。
得点ランキングでトップを走るウタカのゴールは、得点王へというファン・サポーターにとっての楽しみのひとつでもある。
ファン・サポーターの期待に応えるのがウタカだが、「得点王は初めてじゃないし、特別なことではない」と言い、
「“自分が自分が”というよりは、監督が何を求めているのか、チームにとって何をしなければならないのかが大事。自然体でやっていきたいなと思う」と、チームにとって頼れる存在だ。
ウタカはこれまで、ベルギー、デンマーク、中国、そして、日本のリーグで得点王に輝いている。
ウタカが日本に来たのは2015年。
清水エスパルス、サンフレッチェ広島、FC東京、徳島ヴォルティス、ヴァンフォーレ甲府、そして、京都サンガF.C.と渡り歩き、鋭いゴールの嗅覚と巧妙な動き出しから多くのゴールを挙げてきた。2016年にはJ1で得点王に輝き、昨年は甲府で20得点をマークした。
ゴール前の決定力もさることながら、そこに持ち込むためのポストプレー、相手ディフェンスとの駆け引き、ラストパスの引き出し方も絶妙で、相手ディフェンスは動きの的を絞りにくい。ゴールの形は実に多彩だ。
京都に加入した今シーズンは、ここまで21得点。2位のディサロ燦シルヴァーノに6ゴール差を付けており、得点王が濃厚になっている。
そんな数多くの経験の中で、その経験を「いろんな若い選手に落とし込んであげたい」と常に話をしているという。
どうしてそんなに点が取れるのか、ウタカに質問をぶつけてみた。
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