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【無料記事】取材日記:Fリーグの現場より〜久々の男子の現場で感じた事

当方は”女子フットサル応援サイト”と謳っているだけに、基本的には女子フットサルの取材しかしないのですが、今回撮影のお仕事の依頼をいただいたので、5/25(水)〜27(金)にエスフォルタアリーナと駒沢屋内球戯場で開催されたオーシャンカップの1回戦〜準決勝まで、珍しく男子の現場に伺いました。時々プレーオフが男子と共催だったりした事もあったとは言え、慣れない男子の会場。早めに会場に行ってメディアルーム&ミックスゾーンに席を確保すると見慣れた面々が。私自身2008年に開催されたフットサルブラジルW杯にサポーターとして現地に行ったのですが、その時に一緒に行動していたメディアの方々が。中にはその2008年以来お会いする方も。

「あれ、珍しいですね、今日女子ないですよw」「そうなんですよ、ちょっとお仕事頼まれまして」

暖かく迎えていただいたのには本当に感謝です。ただですね、皆さん撮影機材やPCが凄いんですよね・・・。最新の機材を揃えていて、私のとは雲泥の差。ここ何年も機材がアップデートできていないのは確か。ただカメラって本当に高額なんですよ。室内スポーツを撮影するには、それなりの機材が必要。スマホで撮影しようとすると、ブレブレになった事を経験した方も多いはず。いわゆるプロ仕様やハイアマチュアと言われる撮影機材が必要です。いまは一眼レフからミラーレスへの移行期。まだしばらく機材については現状維持だと思いますが、いつ修復不可能な故障が起きるかもしれないですし、情報収集だけは欠かさないようにしないと・・・。

 

久々の男子の現場、せっかくなので、男子と女子の違いについていろいろ観察してみました。

1、メディアが多い!

机が5卓、椅子が10脚用意されていましたが、すぐに一杯に。シーズン一発目の公式戦、しかもF1リーグ、F2リーグ全チームが集まるセントラル開催ですから当然ですよね。一番多いのは各チームのカメラマン等ですが、メディアの方々もほぼ集結して、机や椅子は足りなくなったのですぐに運営側が増設してくれました。また途中で延長コードでコンセントを足してくれたのもありがたかったです。監督や選手にミックスゾーンで話を聞く方々も多かったです!女子だとですね、基本セントラル開催な訳ですが、平均すると机2卓、椅子4脚ですが、それでほぼ足ります。コンセントはほぼ用意されないので、すぐにどこにコンセントがあるのかを確認し、複数タップの延長コードを自ら持参しているので、見つけたらすぐにつなげます。自分だけで独占するのは申し訳ないですからね。また女子だとミックスゾーン活用する方は正直少ないです。まぁセントラル開催だと次の試合がすぐに始まってしまうので、私も時間との戦いだったりして、記者会見で精一杯なんですよね。複数スタッフが雇える程、稼げる事ができれば良いのですが、自分一人だけの活動でもプラスにはならないのが現実です。ワンオペ覚悟で動いています。

2、観客が多い!

観客の皆様はこの時を待っていたんでしょうね。数々のチームが集まるオーシャンカップ。入場無料だった事もありましたが、平日にもかかわらず多くの観客が集まりました。あまりの観客数に一部立ち入り禁止区域を開放していました。関東地域のチームがF1リーグ、F2リーグ合わせて9チームある訳ですが、関東リーグでも多くの観客動員されている事を見れば、関東地域は一定数フットサル観戦に興味を持っている方々いる事が改めて証明になったでしょうか。まだ声出しはしてはいけませんでしたが、太鼓を持ち込んでいるサポーターもいて会場は盛り上がりました!現在Fリーグでは様々な理由があり、セントラル方式での開催は行われていませんが、何かの形で復活してくれると良いですね。例えばFリーグチームのない地域や府県でセントラル開催とかあると普及に役立つかもですね。

3、早い、強い、怖い!

ピッチでカメラを構えていましたが、プレーのスピード感や迫力は女子の比にならないですね。当然と言えば当然ですが、スピード感がある→接触が多い→ピッチが狭く感じる、極めつけはシュートが早い!これが怖くて怖くて・・・。シュートが当たれば一発でカメラやレンズが逝ってしまうなと。シュートはもちろん、シュートブロック、ポストの跳ね返りやGKのセービングからもボールが飛んでくる可能性があるので、結構気疲れしました。女子だとなかなかそんな気持ちにはならないですが、男子の現場に行く時は覚悟が必要だなと感じました。

4、レフェリー関連

判定に関するアピール凄かったです。何かあった時にベンチ全員が立ち上がるんですよね。それをコントロールするレフェリーの立ち振る舞いはさすがだな〜って思いました。笑顔を見せてコミュニケーション取るかと思えば、悪質なファールについては毅然とした態度でイエローを提示。1試合を通じてもご自身のメンタルコントロールはもちろん、ピッチ上、ベンチをもコントロールするのは至難の業。凄いな、カッコイイな〜と感じました。特に選手の名前はもちろん、愛称まで覚えているのが印象的でした。例を言えば「カッキー数えるよ!」とか「アツヤボール行ったよ!」等、相手の名前を言ってコミュニケーションをとるのは、あまり女子では見られない事が多くて、これは良いことだな〜と思いました。これもFリーグが長い間積み上げてきた事の1つなんでしょうね。逆に選手も審判の名前覚えるとより一層コミュニケーションが深くなるのではと感じました。

後はシューズのソールについて飴色か白色と言われる事が多いと思うのですが、結構カラーソールを使用している選手が多かったですね。よく「スポーツコートならOK」「体育館によってOK」という話を聞きます。会場となったエスフォルタアリーナは過去に使用した機会がありましたが、そのようなアナウンスは過去に無かったので、当時とはルールが変わったのかもしれないですね。試合前のチェックでレフェリーがOKを出しているなのでもちろん問題ないのでしょう。そういった体育館が増えればメーカーとしてはバリエーションも増やせますし、いろんなアイデアが出てくるだろうなといろいろ想像してみました。

 

一方で「あれ?そんな感じなんだ」と感じた場面も。

”意外と交代ゾーンがいい加減”

交代の時にはピッチ内の選手が出てから入場するのは当然なのですが、結構出る前に入っている人が多いですよね。あとは戦術的交代はなるべく近い場所で交代するように言われる事もあるのですが、注意をしている所などは見ませんでした。

”ベンチで複数人が立っている”
”アップゾーンでの行動”
”4秒はカウントしてはいけない”

これはよく女子の現場で見るのですが、ベンチで複数人、例えば監督とコーチが立っていると「立って支持するのは1人まで」と注意される場面が良くあります。また「アップゾーンでは体を動かしていないといけない、指示をしてはいけない」という事で第3審判が注意している場面も良く見ます。その辺りの場面は、今回ほとんど見なかったんですよね。結構4秒カウントをしている選手やスタッフもいましたし”女子だったら絶対注意されているよな〜”なんて思いました。ただこれはあまり競技という部分ではそれほど重要度が高いとは言いづらい部分だと思うので、このくらいで良いのかなと思いました。実際海外の試合見ればほとんど上記は守られない事も多いようなので、このくらいの緩さで良いのかなと感じました。

”飲水のルール”

うまく文章では説明できないのですが、よく女子の現場で見るのは、一度交代ゾーンから退場して飲んでも良い場所に行って飲水するように指示されていましたが、結構アウトオブプレーの時に控え選手がライン際まで水を持って行って飲んでる姿も。女子なら絶対怒られるな〜。

これらの部分で感じたのはレフェリーは試合のマネージメントやベンチコントロールの部分に主眼が起これているのかなと感じました。細かい事よりもゲームが荒れないように、ピッチ上でいかに良いレフェリングをする事に集中しているのではと。もちろん飲水は体育館使用のルールもあるので、必ずしも良いとは言えませんが、原則有料で観客が入っているトップリーグであれば、やはりいかにプレーを魅力的に見せるかという部分にフォーカスすべきかと思いますが、この原則を感じさせてもらえたと思いました。

 

基本男子の現場はそこで普段から仕事をしている方々がいるので、そうそう行く場面はないかと思いますが、面白い体験をさせていただきました。また会場でお会いしたら声かけてくださいね!

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