サッカーの羅針盤

ほぼ公開【鹿島戦記】吉岡FDに聞くポポ監督招聘の理由と鹿島のこれから(前編)アグレッシブで、かつ組織的に戦術を落とし込める監督

鹿島アントラーズはランコ・ポポヴィッチ監督の就任をリリースしました。また同時にポポ監督の”右腕”としてボイボディナで支えていたミラン・ミリッチコーチと鹿島OBである中後雅喜コーチの就任も決まっています。

 

公式コメント

「鹿島アントラーズという偉大なクラブからオファーをいただき、心の底からうれしく思いますし、非常に光栄です。

今シーズンはヴォイヴォディナで素晴らしい時間をクラブ、選手たちと過ごしており、他のクラブに行くことは
正直考えられませんでしたが、このオファーを受ける決断をしました。アントラーズという偉大なクラブで仕事ができることが、
私にとってこの決断をした一番大きな理由です。
ヴォイヴォディナの会長、強化部長、選手たち、チームにかかわるすべての方々に対し、私の決断を尊重してくれたことに
心から感謝しています。
アントラーズサポーターの皆さん、スタジアムに足を運びたいと思ってもらえるような、魅力あふれるエネルギッシュなチームを、
フットボールを見せたいと思います!一緒に戦いましょう!」

 

周知の通り”ポポ将”ことポポヴィッチ監督は吉岡FDが鹿島に来る前、大分トリニータので一緒に仕事をしており、その後も連絡を取り合える関係は続いていたとのこと。その意味で、今回は広く候補をリサーチした結果というより、古くからよく知っているポポ監督の戦術、人間性など、信頼関係が招聘の背景にあることは間違いないでしょう。

吉岡FDにポポヴィッチ監督招聘の理由、そして鹿島のこれからについて聞きました。

 

(前編)アグレッシブで、かつ組織的に戦術を落とし込める監督

・招聘の理由

今シーズンなかなか攻撃の構築ができないという中で、攻撃面のアップデートはやって行かないといけない。まずは戦術どうこうよりも、鹿島らしさというか、最低限出さないといけない勝利の執着心、球際、切り替えのところをやれる監督をフィルターかけながら、その上で、攻撃面でどのようなアップデートをできるか。

リサーチする中で、さまざまな選択肢、ブラジルであったりヨーロッパに広げてリサーチしていく中で、最終的には攻守にアグレッシブで、かつ組織的に戦術を落とし込める監督ということで、ポポヴィッチにオファーをして契約をまとまった流れです。

・監督の評価軸

攻撃面のアップデートができるか。これまでの彼のやり方を私もわかってますし、チームの方向性をしっかり出せる。今の鹿島アントラーズにマッチすると考えて招聘しました。岩政監督ともいろいろ話をしていく中で、彼自身がいろいろやりたいことは把握してやってたんですけど、おそらく観ているサポーターやみなさんがどういうことをやりたいかまでは表現できなかったと思っています。

はっきりと攻撃的に、しかもアグレッシブになるというところ。主導権を握るというのはポゼッションを高めたいとかではなく、攻守でアグレッシブに、ハイプレスに行って、スタジアムに観に来てくれたサポーターが体感できる監督という基準を持って、それができる監督というのが理由になりました。

・佐野海舟のケア

佐野海舟とも2回ほど話はしましたけど、ポポヴィッチの指導が要因でそうなったというよりは、他にもいろんな要因があったと聞いています。佐野海舟も分かっている監督で、好きな監督だと。ポポヴィッチも佐野海舟は自分が求めるボランチ像の選手だと言っているので、その二人の関係は問題ないと思っています。海舟にとっては戦術をよく知ってる監督なので、より自分の力を発揮しやすい環境になる。

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