祝Ｊ１昇格！★特別公開★【磐田の歓喜】町田戦でスーパーアシスト。後藤啓介を目覚めさせた横内監督の言葉：前田大然のように
ジュビロ磐田が歓喜の昇格を決めた栃木戦、スタメンで起用された後藤啓介は自身のゴールこそ無かったものの、前線で攻守に渡り存在感を見せて、逆転勝利に大きく貢献しました。そんな後藤も悩んでいた時期があります。その時に横内監督がかけた言葉とは。
後藤啓介に聞いたのはアウェーの町田戦が行われた８月１２日のことでした。復刻して、特別公開します。
ジュビロ磐田は首位のFC町田ゼルビアに２−１で敗れて、勝ち点差は９に広がってしまいました。町田の残り試合数が１つ多いことを考えれば、実質的に１２の差ですが、ジュビロにもポジティブなトピックはあります。
途中出場の後藤啓介が最後に松原后のゴールをアシストしたこと。しかも、後藤のサイズとセンスが無ければ実現不可能なスーパーアシストでした。
ただ、そのアシストも後藤いわく、それまでガムシャラに諦めず、ボールを追い続けていたからこそ。相手には後藤が当面の目標とするパリ五輪の代表で、柏レイソルの細谷真大とエースを争う藤尾翔太がおり、２つのPKを獲得する活躍で、ゴールを決めたことも１つ明確な指標となったはずで、後藤にとっては後々振り返って、とても大きな試合となったかも知れません。
後藤啓介に聞きました。
ーー最後にジュビロが１点返せた意味は？
最後に１点返せたことは残りの試合に効いてくると思いますし、２−０、３−０で終わるよりかは１点取れて。最後の最後に得失点差も大事になってくると思うので。そう言う意味では今後につながる貴重な１点かなと思います。
ーー最後の大仕事になったけど、それまでも体を張ってコンタクトプレーもあったりして。そこまでのプレーを振り返ると？
いやもう、何も考えてなくて。群馬戦のあと怪我して、群馬戦までも何か調子が上がらない中で練習も調子が上がらなくて。すごく悩んでたんですけど。試合の前日に、横さんに全部を直そうとしなくても、何か１つ戻せば、自然と戻ってくると思うから。
何か１つ直せるようにしようって言われて。そのおかげで、最後の最後に自分のところにボールが来てアシストができたし、そんな感じです。
ーー自分の中では何も考えずという中でも、チャンスが来たら仕留めるぞという心構えだったのか。どう言うイメージでした？
本当にW杯の前田大然じゃないですけど、がむしゃらにボールを追って、チームのために走って。どんなボールでも諦めずに追ってと言うふうにやっていれば、前田大然選手もクロアチア戦でゴールしましたし、自分も何かあるんじゃないかなって。
そこはシーズン前にできていた部分だったのに、試合を重ねる中で出来なくなって行ったと思うので。そこを直そうと思ってやったら、負けはしましたけどアシストできたので。継続して必死にやる。１年目らしく、ボールを思い切り、笛が鳴るまであっきらめないというところを今後１０何試合やり続けたいと思います。
ーー今は自分に矢印を向けながら試行錯誤してると思うけど、町田にパリ五輪代表の一番手、二番手を柏の細谷選手と争ってる藤尾選手がいて。ああやってPK取ったりというプレーをベンチで観ながら、自分の指標みたいなものを感じたりしてました？
うーん、少しは意識しました。こういう選手が２２の代表に選ばれて、パリ五輪候補っていうのを知っていたので。ああいうプレーをすれば、自分も選ばれるなと思いましたし、あれ以上のプレーをすれば超えていけるというのも分かったので。
藤尾選手は１ゴール１アシストみたいなものじゃないですか。自分はできてないので、残りの試合で彼の得点を超えていくこともそうですけど、町田を超して、磐田が１位で。個人で見てもチームで見ても超えられたらなと思います。
ーー今日のアシストで、次のトレーニングから変わっていきそうだなっていうのは？
そうですね。１つ吹っ切れた部分があるので、そこは落ち着いて、自分にできることを１つ１つこなしていけたらなと思います。
ーー本当、後藤くんにしかできないアシストだったと思うよ（笑）。
自分でも何が起こったのかよく分からないですけど（笑）。
ーーイブラヒモビッチかなみたいな。
とりあえずボールが来たので、収めて、繋ぐことしか考えてなかったです。
ーー本当にスーパーなプレーだったと思います。ただ、こういうシーンって映像で観られて、多分ファンも喜んでくれると思うけど、継続していくこと？
そうですね。それが一番だと思います。横内さんも最後のミーティングで言ってましたけど、積み上げてきたものがこの負けで全て壊れるわけじゃないので。結果的に１１戦負けなしというのもできて。すごく大きな１試合というのは分かってましたけど、４２試合の１試合というのは変わらないので。残り全勝するために、チームのために頑張れたらと思います。
ーー選手って飛躍するために膝を屈めることも必要で、そういう時期かなと思って観てます。
間違いないです！
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