サッカーの羅針盤

祝J1昇格!★特別公開★【磐田の歓喜】浦和のACL制覇を観て、山田大記が感じたこと:このクラブに携わる人間が持ち続けなきゃいけない

ジュビロ磐田が2023シーズンのJ2で2位に入り、J1の自動昇格が決まりました。5月に浦和レッズがACLファイナルを制してアジア王者に輝いた時、ジュビロのキャプテン山田大記が語った思いを特別公開します。

名門復活だけではない。新時代のジュビロを作っていく挑戦はこれからです。「サッカーの羅針盤」では引き続き、ジュビロ磐田に注目していきますので、来シーズンに向けても、ご愛読よろしくお願いします。

 

ジュビロ磐田はフクアリでジェフ千葉に1ー0と勝利。非常に苦しい試合でしたが、それだけに勝利の価値は大きなものがあるかもしれません。昨日は前泊ホテルの食事会場で、浦和レッズが優勝したACLファイナルを選手みんなで観ていたと言いますが、山田大記に千葉戦の振り返り、そしてACLファイナルを観ての思いを聞きました。

 

ーーここまで9連戦+3連戦というか、事実上の12連戦でしたけど、それぞれ準備も短い中でやってきて、その節目の試合で1ー0の勝利でしたけど。

怪我人もいて、初スタメンの選手もいて。ちょっと分析よりは相手もボールを繋いできたことで、想定よりも難しかったというのが前半の振り返りとしてはあります。その中で粘り強くやりつつも、もう少し攻撃でリズムを作りたかったですけど。

攻守両面で反省点というか、まだまだ力不足だなと感じた試合でした。ただ、ファイトするとか、今年、自分達が積み上げている部分をベースにしながら、どうにか勝ち点3取れたことは次につながると思います。

ーーこういう苦しい試合でも交代選手が結果を出して、クロージングのところでも粘り強く守り切れた価値?

そうですね。あの、チームとしてこういう苦しいゲームを勝てるのはすごく大きいと思いますし、若い選手が何人も出て良い働きをしてくれたので。チーム全体というところてぃさと、かなりまだまだだなという内容ではありましたけど、若手個々ということではみのりある、収穫のあるゲームだったと思うので。それをチーム力に結びつけて行きたいと思います。

ーーヒロキ選手もすごいハードワークして。コンディション的な問題を抱えていたことを忘れさせるぐらい・・・もしかしたら、言わないだけで色々あるだろうけど。

まあ二連戦は行けたんですけど、今日は打撲とかもあって、100の力でプレーすることが後半は難しい状態だったので。もう少し良い状態でチームに貢献したかったですけど、そこの部分は年齢関係なくやっていかないといけないと思っているので。海外の経験だったり、強度を出して行きたいと思ってやってます。

ーーACLジュビロのみんなで観てたという話を聞いて。色々と思いながらだったんじゃないかなと。もちろん浦和を応援する気持ちと、ある意味の悔しさも?

そうですね。岩尾が僕、けっこう仲良くて。彼の活躍が嬉しい半面で、現状のカテゴリーとかでは差を付けられてしまっている。本当に嬉しさが大半ですけど、その後で少し悔しさがあるので。やっぱりJ1に上がって・・・僕は去年ほとんど怪我でプレーできなかったので。もう1回、チームとしても個人としても、しっかり勝負したいなという思いは昨日のACL観ながらすごく感じました。

ーーACLになってからアジアを取ってるのは浦和とガンバと鹿島だけですけど、前身のクラブ選手権で優勝しているのがジュビロとジェフの母体である古河電工、あとは読売クラブ。それだけなんですよね。日本のチームでアジアを制覇したのは。その1つがジュビロで、Jリーグになってからはジュビロが初めてで。そういう伝統とか、なんか思いというか。

この10年間で言うと3度の降格だったり、J1とJ2が半々ぐらいのクラブになってしまっているので。1つの事実として自分達がいるべき場所が本当にJ1なのか。自分達の立ち位置はJ2で戦わざるをえないのか。そう言うリアリスティックな認識は大事だと思ってます。

一方でこのクラブが築き上げてきたものだったり誇りというものは、このクラブに携わる人間が持ち続けなきゃいけないと思うので。夢想というか夢見てばっかりではいけないチーム状況だと思いつつも、このクラブがJ1のチャンピオン、アジアのチャンピオンになっていたプライドと誇りは受け継いでいかないといけないとは思います。

ーー伝統と挑戦の両立って難しいですけどね。

そうですね。作らなきゃ行けないものもあるし、守らなきゃいけないものもある。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ