サッカーの羅針盤

【維新の風】渡邉晋監督が見る田中陸の成長、そしてシンプルさの追求

レノファ山口は来年の J1昇格を大目標に掲げる中で、今シーズンの現実的な目標として勝ち点60を目指しています。現在は24試合で勝ち点26。残り18試合で勝ち点34を稼ぐとなると、現在の上位に匹する勝率まで上げていく必要があります。

そのために夏の登録期間に大槻修平、田中渉を加えましたが、チームとして渡邉晋監督がテーマにするのはシンプルさ。基本戦術が浸透し、一人一人の選択肢が増える中で、どういう優先順位で前向きな選択をして行くか。そこのタイムラグが無くなるほど、スムーズに効果的なプレーを繰り出せるという期待があるようです。

そのキーマンになる一人がボランチの田中陸です。ここまですべての試合に起用されて、プレーの安定感も高まってきた田中陸ですが、もう1つ怖い選手になって行くことがレノファの勝ち点アップにもつながることは間違いありません。

渡邉晋監督がサッカーIQの高さを認める田中陸ですが、同ポジションにパスセンスの高い田中渉が加わったことも刺激になり、相棒の神垣陸とともに、さらなるスケールアップを果たせるのか。

渡邉晋監督に聞きました。

 

ーーシンプルさの裏にはもともと複数の選択肢を持つというのがあって、相手のすり込みがあるところでズバッとシンプルにみたいなことだと思うんですけど、全てシンプルにシンプルにだと単調な意味でのシンプルになっちゃうのがサッカーなので、そこの出し入れはどうコントロールしていきたいですか?

シンプルがイコール、テンポアップにつながればいいなと思います。もちろんシンプルさということで、考え方のシンプルさばっかり求めちゃうと、おっしゃったような現象が生まれると思うんですけど、行動としてのシンプルさになると結局、判断の材料が2つ3つある中でも、まずこれを選んで、これがダメだからこれを選んでという判断のスピードアップにも確実につながると思います。

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