サッカーの羅針盤

【維新の風】レノファがJ1昇格レベルに上がるために。渡邉晋監督の現状認識【前編】J2首位ジュビロとの試合で感じたこと

レノファ山口は前節、首位のジュビロ磐田に2−2で引き分けました。周囲からは讃えられるところもありましたが、2年でJ1という目標を掲げる1年目の現在地として、大健闘で讃えられるだけでは本当に現在のジュビロのようなチームと昇格を争うところまで持って行くことはできません。

渡邉晋監督はチームのレベルアップを図りながら、現在地と近未来をどう描いているのでしょうか。そしてJ1に昇格し、川崎フロンターレなどJリーグ勢4チームが参加したACLのような舞台にレノファが上がって行くことの意味についても聞きました。

 

ーーずっとジュビロも観てはいるので、あれだけ1試合の中でジュビロと真っ向からやり合えるチームは上位でもそんなに無くて、そういう意味でやっぱり成長しているのかなという部分と今この順位にいる悔しさと両方感じて。レノファみたいなスペースをうまく使って行くチームがジュビロはあまり得意じゃないのもあるんですけど、これだけやれるんだと感じたので、渡邉晋監督としてはどう思っていて、今後の指標とどう向き合っていますか?

ポイントを稼ごうと思えばいろんなやり方があるんですけど、ポイントを稼ぐためのセオリーとか原理原則も当然ある。じゃあ、そういう方向に自分たちが進んで手堅く稼いで行くのかというと、現状我々はそういうやり方をしていないので。

基本的には自分たちに矢印を向けた中で、相手はどう来るからこうやって外せるとか、相手がプレッシャーに来るからこう剥がせるとか、そういうところを大事にしています。そこと照らし合わせると、開幕戦と21試合戦った我々では明らかに違うというのを皆さんに披露できたものなので。

そこは自分たちの成長として胸を張っていいと思います。ただ、現状稼いでいるポイントが少ないので、順位表は気にはなるけど、そんなに僕の中では重要視していなくて、ポイントを積み上げる作業が大事だと思います。

(残り 1223文字/全文: 2022文字)

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