サッカーの羅針盤

【青赤ウォッチ】若手の起用&奮起で厚みを増すFC東京の選手層。センターバックにも新星が。木村誠二:丹羽大輝さんに教えてもらった

FC東京は厳しいレギュレーションの中で橋本拳人、室屋成が欧州移籍、東慶悟が長期離脱と主力を次々と各状況が生まれていました。

それでも永井謙佑が復帰、再開後に負傷した田川亨介も復帰し、横浜FCとの試合で見事な同点ゴールを決めて勝利につなげました。

ここ最近だけで内田宅哉、原大智、中村拓海、品田愛斗と言ったアカデミー出身や高卒からの生え抜きの選手が出番を得て、粗削りなところはありながらも特徴を発揮したポジティブなプレーが多く、チームに”穴埋め”以上のものをもたらしている様子です。

いつの間にか選手層がグッと厚くなった印象もありますが、それはもともと非凡なポテンシャルを持つ選手たちが公式戦に出て、やれることを証明したからに他なりません。

そうした中、横浜FCとの試合でJ1デビューしたのがセンターバックの木村誠二です。センターバックには森重真人をはじめキャプテンの渡辺剛、ジョアン・オマリ、経験豊富な丹羽大輝がおり、木村誠二は本人も認める通り実質5番手でした。

「J3でやってた人達が試合に出て活躍していて、自分にもどっかで必ずチャンスがあると思っていました。でもセンターバックは5人で多い。すぐ来るとは思ってなかった。思ったより早かったです」

キャプテンの渡邊剛とセンターバックのコンビを組んだ木村は「夕方までは緊張で吐き気、頭痛、腹痛があった。試合に向かっていくにつれて緊張がほぐれていって、試合前にも先輩方が声かけてほぐしてくれた」と語ります。

試合に入る時には緊張が取れていたという木村ですが、自分が直接絡まないところから先制点を許してしまい、いきなり厳しい状況になります。

しかし、先制点のスコアラーでもある186cmの皆川佑介と185cmの瀬沼優司という”ツインタワー”に怯むことなくアタックしてロングボールの競り合いを制して、FC東京に優位な流れを呼び込みます。

それに応えるようにJ3で怪我から復帰した田川亨介が高萩洋次郎のスルーパスに抜け出すと、鮮やかなファーストタッチから同点弾を叩き込み、一緒に出ていた原大智が小川諒也のクロスに敵が少し触ってずれたボールを柔らかいトラップでコントロールして、豪快なゴールを決めました。

初先発フル出場で勝利に貢献しました。もちろん「もっとチャレンジのパスを増やしていきたい」と語るなど公式戦、しかもJ1の舞台に立ったからこそ見えた課題は多くあるという木村に聞きました。

©️FC TOKYO

木村誠二:丹羽大輝さんに色々と教えてもらった

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