サッカーの羅針盤

無料記事【レノファうぉっち】プロ10年目の村田和哉が霜田レノファを語る(前編):30歳を越えても、もっとうまくなる

霜田正浩監督が就任3年目となるレノファ山口は「昇格へ狂いたまえ」をスローガンに掲げ、有望な若手だけでなく菊地光将や安在和樹、武岡優斗と言った経験豊富な実力者を獲得しました。

その一人が村田和哉です。大卒でプロ10年目。セレッソ大阪、清水エスパルス、柏レイソル、アビスパ福岡と渡り歩き、J1とJ2を合わせリーグ戦だけで150試合を超える村田はまさに即戦力であり、同時に経験を若手に伝える役割も担う存在というのが普通の見方です。

しかし、霜田監督が村田にかけた言葉は少し違っていました。

「もっとうまくなれるぞ」

村田の心を動かした、その言葉の意味とは。

ーーこの中断期間をどう考えていますか?

「やっぱり、開幕戦で勝利したけど、なかなか自分たちの、霜田さんの目指しているサッカーを表現できているかと言ったら、それはそうではなかったと思うし、今年は僕も含めていろんな選手が代わった中で、サッカーを理解するというのも大事な時期やと思うので、そういう意味ではプラスに捉えて、できる限りもっともっと連携を高めたり、みんなの特徴、信頼関係を深めやすくなたっと思うので、試合ももちろんやってますし、そういう意味では逆にいいんじゃないかというか、もっともっと自分たちのサッカーが完成していく上では、この機会をラッキーと捉えてやっていく。僕も含めて、まだまだ理解できていない部分があるし、そういうところをポジティブに捉えてやっているのがいいんじゃないかと思います」

ーーハチマキを使った練習というのは?

「すごく面白いというか、そういう意図を持ってやるんだと思ったし、ハチマキに関しては最初びっくりしましたけど、本当そういうやり方があるんだなと、1つの発想というか引き出しの多さは。毎回、練習が違うので、ほぼほぼ同じ練習をしたことがないというのは、僕もいろんなチームに行ったけど、なかなか無いので。だいたい月曜日にこういう練習やって、水曜日にこういう練習やってというのがパターン化しているというか、そういうところがあったんですけど、(レノファは)今日なにやるのというところから入るので、そういう意味で引き出しの多さは指導者としも魅力的だし、見習いたいと思いますね」

ーー判断がすごく求められるところで、毎回練習が違うのも判断力を試されていると思うんですけど、そこで村田選手としてはストロングポイントにプラスされて行くもの?

「いやもう間違いなくなると思いますし、戦術理解度というところはすごく深まっているというか、自分はどちらかというと今まで身体能力で生きてきた人間なので、霜田さんにももっともっとサッカーうまくなるよと。30歳を越えても、もっとうまくなると言っていただいたし、それを痛感しているというか、ノートとかしっかり取っています。今まであんまりノートって取ってなかったんですけど、メニューとかも結構ノートにひかえたりとか、引き出しを自分のものにしようと思うし、すごく山口に来たことで新たな可能性というのはすごく思います」

ーーなるほど、それは興味深いですね。

「監督が言っているのは指導者としてうまくさせる気持ちがなかったらダメとか、なんだろ、こううまくさせられない指導者はダメと言っているところがすごいし、うまくさせられる自信があるとキッパリ言ってるから。そこの部分、強みを僕もしっかり与えられた時間の中で吸収したいなと思います」

後編に続く)

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