サッカーの羅針盤

【ACLうぉっち】[全北現代vs横浜F・マリノス]「なぜ、そこに、マツケン」韓国王者との初戦で勝利への道筋を開いた最初のビッグチャンスを検証

Jリーグ王者としてACLの初戦に臨んだ横浜F・マリノスはアウェーの地で韓国王者の全北現代に2−1と勝利しました。

前半33分に右のスローインから仲川輝人が折り返し、オナイウ阿道が囮となった背後のファーサイドに遠藤渓太が走り込んで先制ゴール。その2分後には自陣からのマルコス・ジュニオールのパスに抜け出した遠藤のクロスに仲川が飛び込んだところで全北のキム・ジュンスがクリアできず、オウンゴールとなりました。

後半に自陣の連携ミスから1点を返されますが、退場者が2人出る幸運にも恵まれたとはいえ、2−1という結果以上の内容での勝利だったと言えます。

勝因は決して良好とは言えないピッチ状態を把握しながらも、自分たちのスタイルを崩さずに戦いきったことだと思います。

実際に後半の失点シーン以外にも何度か危ないシーンはありましたが、昨年の経験からそこで自分たちのベースをオフにしてしまわない信念こそがアンジェ・ポステコグルー監督の植え付けた最大の強みでしょう。

そして、この流れを決定付けたシーンがありました。

前半5分に左サイドから作ったチャンス。最後はオナイウ阿道の至近距離からのシュートをU-23韓国代表のGKソン・ボングンに止められてしまいましたが、ここから堅守を誇るはずの全北現代が混乱し、マリノスの攻撃に後手を踏む状態が続きました。

その立役者が右サイドバックの松原健のプレーであり、マリノスのスタイルを象徴するシーンでした。

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