サッカーの羅針盤

【トリニータうぉっち】サイドから奥襟を取り、中で仕留める攻撃が実った札幌戦の2得点。松本怜と星雄次、そして小塚和季のエース藤本を活かす役割

コンサドーレ札幌とアウェーで対戦した大分トリニータは前半に藤本憲明の今季6点目とオウンゴールで2得点をあげ、後半にオウンゴールを返される形で1点差と迫られたものの、交代カードを効果的に使って逃げ切り、勝ち点を12に伸ばしました。

J2で圧倒的な攻撃力を誇った昨シーズンに比べると、粘り強く守りながら相手の隙を突いていく形が目立つトリニータ。片野坂監督が基本的なベースを変えない中でも対応力を持って柔軟に戦うことを掲げていた通り、選手たちのプレーにもメリハリが見られます。

そうした中で目を引くのは限られた攻撃時間でもサイドの機動的に使って高い位置に起点を作る、つまり”奥襟を取る”ことで、中央の藤本をフリーにする志向性です。その両翼として効果的な動きを見せているのが右サイドのレイチェルこと松本怜と左の高山薫、そして札幌戦は昨シーズンの主力だった星雄次が今季の初スタメンで健在ぶりをアピールしました。

両サイドの機動力を効果的に使った攻撃は札幌戦でも多く見られましたが、2つの得点も象徴的にそれが表れています。その2つのシーンでもう一人、大きな役割を果たしたのが3−4−2ー1の2シャドーの一角を務める小塚和季です。

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