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無料記事【Jうぉっち】ブレイク前夜。AFC U-19選手権での清水エスパルス滝裕太の備忘録

ここまでリーグ戦の出場時間わずか26分で2得点を記録している滝裕太は先日のルヴァン杯の”静岡ダービー”で決勝点をあげるなど、エスパルス生え抜きの星としてブレイクしかけている。

清水エスパルスユースの大先輩である北川航也の背中を追い続けてきたという滝。ユース年代での活躍などは知っていたが、昨年インドネシアで行われたAFC U-19選手権で直接取材する機会があった。久保建英や安部裕葵といったタレントを擁する影山ジャパンでなかなか出番を得られなかった滝だが、トレーニングに意欲的に取り組む姿が目につき、イラク戦を控えた練習後に話を聞いた。

そしてスタメンでチャンスを得たイラク戦で原大智のポストプレーから久保建英が仕掛け、ショートクロスを送るとタイミングよく飛び込みゴールを決めた。もともとドリブルの突破力には定評のあった滝だが、フィニッシャーとしてのセンスを感じたシーンだった。

今年5月に開幕するU-20W杯に向け、3月の欧州遠征のメンバーにも選出された滝選手のさらなるブレイクを期待し、当時の取材記録から特別に一問一答を公開する。

滝裕太(取材日:2018年10月23日)

--すでに決勝トーナメント進出で3戦目でチャンスが回ってくる可能性が高いがどう準備をしていますか?

「やっぱりもし自分が出るチャンスがあったら自分の特徴を存分に出して清水からも応援してくれる人がいるので、そういう人たちのためにも頑張らなきゃいけないと思います」

--いろんなことができると思うけど、自分のスペシャリティをどう考えていますか?

「仕掛けることだったり叩いてどんどん前に行くというのは自分の特徴だと思うので、そういうのをどんどんイラク戦では出して行きたいです」

--これまで失点も多いけど得点が多くて、ライバルでもあるチームメイトが結果を出している中で刺激は?

「そうですね。やっぱりみんな調子がいいので、点もたくさん取れてるだろうし、その中で自分も結果を残さないといけないですし、失点もしてるので攻撃をやりつつ守備も大事だと思うので、そこは球際だったりどんどん行きたいと思います」

--個人技もあるけれど、コンビネーションは練習の中でどのぐらいイメージできていますか?

「サイドハーフの時はFWとの連携とかボランチとか、いい関係を作れていると思うので、ワンタッチとかで入れられたらチャンスですし、そういうのをどんどん積極的にやりたいです」

--影山監督が意欲はみんな持っているけど精度に課題があると言っていて、ただ滝選手としては最初の試合になるけれど、チームとしての課題を自分の中でどう整理して臨みたいですか?

「思い切り自分はやるだけだと思うので、そこはどんどん積極的に行きたいです。失うものは何もないので。自分はどんどん仕掛けないといけないと思うので、そこは積極的に仕掛けて結果を残したいですね」

--相手の体が強いけど、もちろんクイックネスで抜けて行くプレーを強みにしながらコンタクトした時も当たり負けしない手応えは?

「気持ちでは絶対に負けてないと思うので、そういう部分でどんどんコンタクトして、もし勝てなかったとしたらポジショニングでうまく頭で整理して考えながらやりたいです」

--当然1試合1試合に集中していると思うけど、清水ユースの先輩の北川航也選手がA代表で試合に出たことで刺激になって、自分も伸ばして行ってそういうところまで到達したい気持ちは?

「身近にいい先輩というか目標がある。あの大舞台に立っても動じないメンタルとか、自分の特徴を生かしてどんどん仕掛けたり、ラストパスとかも出せてたので、そういうところを自分は見習わないといけないと思う。やっぱり航也くんみたいに自分も積極的に挑んで行きたいですね。やっぱり結果を大事にして頑張りたいです」

--このチームはオフザピッチも明るいけど、滝選手ばどの中でどういう存在ですか?

「みんな学年に関係なく仲いいので、いじられることが多いですね自分は。別に嫌じゃないですし、コミュニケーションが取れているので、みんな楽しくやれていると思います」

--誰が特にいじってくるんですか?

「いじってくるのは誰だろうなあ・・・斉藤光毅(横浜FC)とか。ちょこちょこいしてるので(笑)。高2なのでちょこちょこして、結構ちょっかい出してくることが多いです」

--じゃあ本当に年齢や学年の上下関係なくという感じ?

「はい。みんな仲良くできてると思います」

--期待してます。また試合の後で。

「ありがとうございます」

 

 

 

 

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