なでしこリーグ得点王がWEリーグ鮮烈デビュー ヘディング２発で試合を決める #女子サカマガ WEリーグ ピックアップ（無料記事）
冬の新戦力が躍動するWEリーグ再開
２０２４年３月３日に相模原ギオンススタジアムで行われた２０２３−２４ WEリーグ 第８節、４位から逆転優勝を目指す日テレ・東京ヴェルディベレーザが新戦術を披露し０−２でノジマステラ神奈川相模原を下しました。２０２３プレナスなでしこリーグ１部最優秀選手の鈴木陽選手と２０２３プレナスなでしこリーグ１部得点王の神谷千菜選手の２トップでスタート。 布陣は３−５−２が基本です。
２得点の神谷千菜選手（東京ＮＢ） 写真提供：WEリーグ ＴＯＰ写真も
当初の目標に立ち返って失点を減らすやり方も強化
相手が良い体勢でボールを持っているときは最終ラインを５枚に増やす手堅いシステムも導入しています。ただ「基本的には５枚になりたくない」と松田岳夫監督は言います。３バックの左でフル出場した池上聖七選手は日テレ・東京ヴェルディメニーナから昇格したばかりの若い選手です。攻守に活躍しましたが、まだ、目指しているプレーをできていないと言います。
「守備の声かけの部分でちょっと迷いがあってもう少し思いっきり声かけをして（守備の位置を）動かしたら、相手にプレッシャーをかけられ狙いどころが定まる。まだ、これからもっと成長していけるチームだと思っているので期待してください。」
力強く、かつ的確にコントロールしたヘディングを決めた神谷千菜選手
ウィンターブレイク前までの簡単に縦に蹴ってしまう攻め急ぎがなくなり、パスをつないでサイドからクロスで仕留めます。２つの得点はいずれも神谷選手のヘディング。噂以上の鮮烈デビューです。
１点目は「自分の得意な形で合わせるだけ」というニアからの強烈弾、２点目はファーサイドに流れて身体を投げ出す迫力弾。いずれも、前所属の朝日インテック・ラブリッジ名古屋で指導を受けた森山泰行監督の現役時代を思い起こす素晴らしい得点でした。
「ペナルティーエリア内の駆け引きや、ゴール前に入っていく形はなでしこリーグ時代からあまり変わらない。」
パスを受けるタイミングもスムーズで強みを発揮することができました。
新体制・ノジマステラ神奈川相模原は可能性を感じる完敗
この試合からテクニカルダイレクター兼監督代行となったノジマステラ神奈川相模原の小笠原唯志監督は「神谷選手のポジション取りと、クロスの入り方に対して我々が劣ってしまった」と失点を悔やみます。日テレ・東京ヴェルディベレーザの新システムについてはスカウティングで把握していたものの力が及びませんでした。
「行けば行くほど外されたところがあります。それを怖がっていると、今後につながらないので、どこかでエネルギー使って、リスクを負いながらもボールを奪うサッカーをやりたいです。」
監督解任から１ヶ月。目の前の勝負だけに固執するだけではなく、チーム全体を育成している面もあり、少し長い目で見る必要がありそうです。何度かあった、奪った直後のパスをワンタッチで相手にプレゼントしてしまう場面は焦りから。選手は自信を持つことが必要です。
奮闘した大賀理紗子選手 写真提供：WEリーグ
大賀理紗子選手は課題を冷静に振り返りました。
「（相手を）ワンサイドに寄せるところはもっとやっていかなければなりません。一対一の部分で、簡単に振り切られたりターンされたりは減らしていきたいです。チームで共有してやっていきたいと思います。」
初勝利は次節のちふれＡＳエルフェン埼玉戦までお預けとなりました。
（２０２４年３月３日 石井和裕）
街にWEリーグが帰ってきた
３月３日はひな祭り＆ももちゃんの誕生日
ももちゃんオリジナルパッケージの「ひなあられ」をプレゼント
人気のフットダーツ
マスコット大人気
キッチンカーが多いのもノジマステラ神奈川相模原のホームゲームの特徴
最新プレミアムコンテンツ