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なでしこジャパン パリ最終予選を理解する8つのキーワード  開催地・蹴らせない・食い付く・ビルドアップ……

女子サッカーの未来を決める朝鮮民主主義人民共和国(DPR KOREA)戦の開催地が決まらずとも慌てず動じない。この試合を理解するために役立つキーワード 

2024年2月20日(火)……本来であれば、明日は、平壌入りの前に北京に向けて旅立つはずだったと思われます。しかし、なでしこジャパン(日本女子代表)は、まだ日本を発つ目処が立ちません。デッドラインが刻々と近づいています。 

試合まで5日。女子オリンピック サッカートーナメント パリ 2024最終予選の第1戦(アウェイ)の開催地は決まっていません。平壌、シンガポール、大連、サウジアラビア……いくつかの地名が報じられましたが、確証はありません。日本サッカー協会は毎日のようにAFCとコンタクトをとっていますが、決定連絡を待つ立場。AFCと朝鮮民主主義人民共和国(DPR KOREA)サッカー協会が協議を続けているはずです。 

多くの欧州組が帰国し活気が増したトレーニング

取材から浮かび上がった8つの視点で決戦を理解する 

今回は「パリ最終予選を理解する8つのキーワード」と題し、読者に、女子オリンピック サッカートーナメント パリ 2024最終予選をより深く知るための役立つ情報を整理してお伝えします。 

1 開催地
2 ビルドアップ
3 アンカー
4 食い付く
5 蹴らせない
6 立ち上がり
7 ボール
8 成熟  

キーワード1 開催地 暑いのか寒いのか近いのか遠いのか 

(2月20日11時50分加筆)

日本サッカー協会 女子委員長の佐々木則夫さんはサウジアラビアのジッダで開催を前提に準備に入ったことを発表しました。早ければ20日夜に出発します。

まずは開催地について、ここまでの流れを振り返ってみましょう。2023年の定められた期限までに日本サッカー協会と朝鮮民主主義人民共和国(DPR KOREA)サッカー協会が、レギュレーションに沿ってAFCに開催候補地を提出しました。第2戦の開催スタジアムは東京・国立競技場に決定。第1戦の開催スタジアムもキム・イルソン・スタジアム(平壌)と発表されましたが、その後、AFCはDPR KOREAサッカー協会に中立地開催を提案するよう通達を行いました。理由はDPR KOREAに入国するための定期航空便が運航していないこと、そして、競技運営の観点からも、不透明な点が多いためです。例えば、人工芝が凍結した場合の安全性を事前に確認することができません。不安要素があります。 

アンカーでの起用が期待される谷川萌々子選手(FCローゼンゴート/スウェーデン)

日本サッカー協会がAFCに中立地開催を要請したのではありません。2月上旬に、AFCから通知されてきました。その後、具体的な開催地が決定せず、今日に至っています。 

選手は平常心 

朝鮮民主主義人民共和国(DPR KOREA)サッカー協会がキム・イルソン・スタジアムでの開催を今も主張し続けているのか、中立地の調整に手間取っているのか、なかなか開催地が決定しない理由はAFCが公表しないためわかりません。選手はどのように感じているのでしょうか。高橋はな選手(三菱重工浦和レッズレディース)に聞いてみました。 

「私自身はそれほど気にならないです。(中立地開催なら条件は)相手も同じです。『対戦相手は変わらない』と監督から言われているので、良い準備をしていくだけだと思います。」 

この日、24歳の誕生日を迎えた髙橋はな選手(浦和) ※中央

4人の選手はロンドンで待機中 (2月19日21時45分加筆)

仮にキム・イルソン・スタジアムで開催する場合は、北京を経由して移動する必要があります。北京でDPR KOREAへの入国手続きをする必要があるのです。従って、21日(水)、22日(木)に北京で滞在するのが一般的なスケジュールです。果たして、間に合うのでしょうか。 

なお、清水梨紗選手(ウェストハム・ユナイテッド/イングランド)、長野風花選手(リバプールFC/イングランド)、林穂之香選手(ウェストハム・ユナイテッド/イングランド)、植木理子選手(ウェストハム・ユナイテッド/イングランド)は19日現在、ロンドンで待機。開催地が決定してから移動することになりました。 

北川ひかる選手(I神戸)と石川璃音選手(浦和)

2 ビルドアップ ゴールキーパーも加わりどのように組み立てるか 

今回のトレーニングキャンプでは、なでしこジャパン(日本女子代表)のフォーメーションが4バックなのか、FIFA女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド2023で成功した3バックなのか、具体的な手がかりを目にすることはありません。 

そんな毎日ですが、少し手がかりをつかめました。 

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