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長谷川唯選手、長野風花選手も応援 中学生年代の女性がサッカーを続けられる環境作りを アディダス・JFA共同プロジェクト 「HER TEAM」募集開始(無料記事)

日本の女子サッカーの最大の弱点は中学生年代といわれています。女子チームが特に少なく、男子チームと比較してわずか2.8%のチーム数しか存在しません。47 都道府県のうち「6 つ」の地域には女子チームが存在しません(2022年時点)。女子サッカープレーヤーの5人に1人が13歳になるとサッカーを辞めてしまう現実があります。

ひとりでも多くの女子プレーヤーが競技を続けられる環境を整え、女子サッカーの未来を変えるため立ち上げられたアディダス・JFA共同プロジェクト 「HER TEAM」(https://shop.adidas.jp/football/herteamproject/)は、今年で4回目を迎えました。これまで30チームに対して創設サポートを提供してきました。メンバー募集のための告知ツール、ユニフォームの提供(約20名分想定)等を行うことで、中学生年代の新チーム誕生を後押ししてきました。

これまで、「HER TEAM」に参加したチームから届いたメッセージ

3つのチームからメッセージが届きました。

「チームを創設し、実際に所属した選手から『一期生が高校に進学したのですが、ほとんどの選手がサッカーを続ける環境が出来て良かった』と言ってもらえています。現在チームは新潟県女子リーグに参加していますが、『HER TEAM』プロジェクトを通してチームを創設し、参加チームが増えたことで試合機会も増加したことも嬉しく思います。『HER TEAM』プロジェクトの支援を頂き、自チームの成長を日々感じていますし、このプロジェクトの認知が広 がることで、サッカー関係者以外の方にも知ってもらえる機会が増えることを願っています。応募を検討しているチーム様にも『HER TEAM』プロジェクトを通じて、共に女子サッカーを盛り上げていきたいと思っております。」ボラミーゴ新潟

「女子だけでサッカーが出来る環境が出来たことで、男子と混ざってプレーをするという事が苦手な選手達からは反響が大きかったです。サッカーが気になっていたけどプレー出来る環境がなかった子や、環境的に続ける事が出来なかった子が入会してくれる事、相談をしにきてくれる機会が増えて、とても嬉しく思います。今後は、プロジェクトに参加しているチームとの交流やチーム関係者同士でディスカッションをする場を設けていただくなど、個々のチームでは実現が難しい取り組みを『HER TEAM』プロジェクトを通して実施したいです。女子サッカー普及、発展のために一緒に頑張りましょう!」上田 F C フィリア

「現在、サッカーが禁止の小学校もあり、バレーやバスケットボールに比べると女子からは敬遠されがちであるという課題がサッカーにはあります。そんな背景もあり、『HER TEAM』プロジェクトを通じてチームが創設され、地域の少年団からは女子の今後の受け皿として大歓迎されました。実際に選手から「練習が楽しい」という声も届いています。チームとしては、今後「サッカーが好き、楽しいを土台に何事にもチャレンジする女子を応援するチーム」を目指して頑張りますので、応募を検討されているチームも含め、みなさんで一緒に頑張りましょう!」K O N O S U F Cレディース

なでしこジャパン(日本女子代表)からのメッセージも

第4回となる本年度も、審査を通過した新規創設予定チームを対象に、各種のサポートを提供していきます。長谷川唯選手と長野風花選手から未来のなでしこジャパンへ向けた応援メッセージも到着しています。

「女子サッカーも技術や戦術がどんどん向上しています。このプロジェクトを通して、私もみんなに経験を伝えて、夢に向かって頑張ってほしいです。」長谷川唯選手

長谷川唯選手

「サッカーが好きな女の子が中学校で所属チームが見つからず競技を辞めてしまうことはとてももったいないし残念だと思います。日本でもサッカーを続ける 選択肢ができる環境づくりを行う大切なプロジェクトです。この活動を通してもっとサッカーを楽しめる女の子が増えれば嬉しいです。」長野風花選手

長野風花選手

一人でも多くの女性が、男性と同じようにプレーできる環境を得られることを願っています。

(2023年10月6日 石井和裕)

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