日本はAFCを脱会すべし。Jリーグの成長戦力を「絵にかいた餅」で終わらせないために組むべき相手とは?
Jリーグが打ち出した世界一のリーグになるという成長戦力には、「どうやって?」という具体策があまり示されていない。何が必要になるのか。ずばり現状のアジアの枠組みから飛び出る以外に道はない。
シーズン移行は結論ありき? 「公式発表」では説明されていないJリーグの真の狙いを読み解く(前回記事)
シーズン移行はおまけだった!? Jリーグが「世界一のリーグ」を目指す上で気になる「どうやって?」問題
このままAFCにいても日本にメリットはほとんどない
あけましておめでとうございます。鬼が笑う系の話として昨年のうちにやっておけば良かったと後悔していますが、今回は前回の続きとして、日本協会のAFC脱会の可能性についてです。
Jリーグがシーズン移行を決定した→その背景としてJにビッグクラブを作りたい→そのための資金は? というのが前回までの話の流れでした。ここで唐突にAFC脱会になってしまうのは、ビッグクラブ創出に必要な資金をどうやって集めるかというところからきています。
中東は欧州べったり。そうなると日本が組む相手は米国と中国です。GDP世界ベスト3がそろい踏み。この3カ国で本気出せば欧州に対抗できる極を作れる可能性があります。
前回触れたとおり、大陸連盟による統治の形は崩れつつあるのではないかと感じています。UEFAから締め出されているロシアはAFCに移籍しようという動きがありますし、サウジアラビアの狙いは欧州スーパーリーグへの参戦といわれています。連盟間の移籍は意外とありまして、OFCからAFCに移ったオーストラリアがありますし、イスラエルはAFCからUEFAへ移っています。
AFCは大陸連盟の中でも最も広大な領域になっていて、東と西では時差が8時間もある。気候も違うしシーズン制も違う。もともと1つの連盟に収めるのは無理があり、東西分割案はずっと検討され続けています。
現在、AFC内で実権を握っているのは中東諸国です。もうすぐ始まるアジアカップはカタールで開催されますが、次回はサウジアラビアに決まっています。前回のUAEと合わせて中東3連続開催なんですね。コロナの流行で中国が開催返上した経緯はありますが、かつて決めたはずの東西のローテーション開催はどこへいってしまったのでしょうか。
また、中国、インドの巨大人口国を抱えるアジア市場のポテンシャルは大きいとはいえ、例えば放映権料を考えたときに、Jリーグにはたしてどれぐらいの競争力があるのか。中国や香港では昔からプレミアリーグが人気で、Jリーグが対抗できる余地はなさそうに思います。
ぶっちゃけ、このままAFCにいても日本にはあまりメリットがない気がするんですよね。
あの大国たちと連盟を組めば欧州列強に対抗できる?
AFCはすでに実体は東西連合ですから、この際分裂して東アジアで独立したほうがいろいろな面で無理がなくなるはずです。ただ、それだけだと規模が小さくなってしまうだけなので、CONCACAFとくっつく。環太平洋連盟です。
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