西部謙司 フットボール・ラボ

シーズン移行はおまけだった!? Jリーグが「世界一のリーグ」を目指す上で気になる「どうやって?」問題

シーズン移行に際して「世界一のリーグを目指す」「トップクラブの売上規模が200億円」とぶち上げたJリーグですが、どうやってそれを実現するのかの部分は深掘りされていない印象です。なので前回に引き続き深読みしてみました。

シーズン移行は結論ありき? 「公式発表」では説明されていないJリーグの真の狙いを読み解く(前回記事)

で、どこから資金を調達するのか問題 

シーズン移行についてのJリーグの意図するところは、EL優勝候補クラス(ローマ、セビージャ、ベンフィカなど)に匹敵するクラブを作りたいのだと思いました。しかし、シーズン移行と強豪クラブ創出はそんなに関係ないと思います。ACLと合わせる、欧州市場に合わせる、猛暑試合減少。この程度のメリットで強豪クラブが出来るわけがありません。シーズン移行の話は、たぶんおまけみたいなものだったのではないでしょうか。

Jリーグが作ろうとしているビッグクラブに必要なのはお金です。当たり前すぎる話ですが、これ抜きには始まりません。「200億円」を稼ぐクラブが目標ですが、どうやってそういうクラブを作るのか、そのお金はどこにあるのか。肝心なことは書いてないですね。シーズン移行の話なのでそこまで立ち入る必要はないのかもですが、目標だけ堂々と書いてあるので、つい「どうやって?」と気になってしまいます。

ちなみに、Jが羨むプレミアリーグのお金は

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