新戦力躍動 競り合いに強さと大きさ ニッパツ横浜FCシーガルズ初優勝を狙うホーム開幕戦 2024プレナスなでしこリーグ1部
日本の女子サッカーの力を感じる運動量と競り合いで静岡SSUボニータを圧倒
ニッパツ横浜FCシーガルズはWEリーグと同じように、必ず試合後に監督が取材に応じます。石田美穂子監督は、いつも時間をかけて丁寧に話します。
「選手たちは去年の悔しさから目の色を変えて練習から取り組んでくれています。背負うものも変わった。本当の『強さ』という意味を選手がようやく掴んできたと思います。」
昨シーズンのニッパツ横浜FCシーガルズは破竹の勢いで首位を快走しました。初優勝は確実と思われましたが失速。終盤7節の戦績は1勝4敗2分で5位に終わりました。今シーズンの目標は、当然、優勝です。ホーム開幕戦では力強さを感じる試合運びを見せました。

勝利を喜ぶ蔵田あかり選手らニッパツ横浜FCシーガルズの選手たち
早い時間に先制し危なげなく勝利
2024年3月23日にニッパツ三ツ沢球技場で行われた2024プレナスなでしこリーグ第2節は、立ち上がりから攻撃の枚数をかけて静岡SSUボニータ陣内に攻め込み6分に先制。10分に追加点。後半は50分にダメ押し。3−1で危なげなく勝利しました。
相手に身体を大きく見せる迫力がある攻守
敗れた静岡SSUボニータの本田美登里監督は、試合後に開口一番「相手の身体が一回り大きく感じた」と話しました。おそらく、選手たちも近いものを感じていたのか、強い強度でボールを奪いに行くことができませんでした。そして、フィジカルコンタクトでニッパツ横浜FCシーガルズが静岡SSUボニータを圧倒する場面がいくつも見られました。
蔵田あかり選手は左サイドから何度も静岡SSUボニータのディフェンスラインを突破し勝利の立役者になりました。先制点はゴールライン付近まで侵入した蔵田選手のクロスによるものです。記者席から見ても、蔵田選手は大きく感じました。競り合いの場面で相手を跳ね飛ばすシーンもありました。筆者の感想に少し驚いたような表情を見せながら話してくれました。
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