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WEリーグに大型補強の風が吹く 大竹麻友選手(N相模原)先制 栃谷美羽選手(EL埼玉)逆転 狙ってねじ込むコーナーキック #女子サカマガ WEリーグ ピックアップ(無料記事) 

両チーム共にウィンターブレイクの新戦力が爆発 

2024年3月10日に熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で行われた2023−24 WEリーグ 第9節はウィンターブレイクに加入した選手による先制・逆転劇。ちふれASエルフェン埼玉は2−1でノジマステラ神奈川相模原を下し3連勝。5位に浮上しました。 

「コーナーキックの直接ゴールは得意」と言い切る22歳 

逆転弾はコーナーキックでした。55分に投入された栃谷美羽選手がコーナーキックを直接ゴール。栃谷美羽選手はこれが驚愕のデビュー戦となりました。 第32回全日本大学女子サッカー選手権大会(インカレ)で注目を集めた選手です。

「風を使って直接コーナーキックで得点するのは得意です。今までの公式戦でも、結構、決めてきました。どのぐらい巻いて、どれくらいゴールから外せばゴールに向かって行くのかを自分で計算し蹴りました。練習後にコーナーキックの練習を重ねてきたので自信はあります。」 

栃谷選手はこの春、山梨学院大学から加入しました。大学では右サイドバックやボランチまたはダブルボランチでのプレーが多かった選手ですが、このデビュー戦では攻撃的なポジションに起用されました。 

「1.5列目のようなところはサッカー人生でやったことなかったのですが、起用してもらったので、全力尽くしました。」 

衝撃のデビューを飾った栃谷美羽選手(EL埼玉) 写真提供:WEリーグ TOP写真も

2022プレナスなでしこリーグ1部の最優秀選手賞に輝いた大型ストライカーが初得点 

一方、ノジマステラ神奈川相模原も期待の新加入選手が得点しました。前半終了まぎわのラストプレーで大竹麻友選手がゴール前に詰め、ストライカーらしく押し込みました。  

「すごく足元の技術が高い選手ではないと思っているので、ボールへの執着心を見せていかないといけないと思っています。自分らしい得点だと思っています。瞬間でチームを救えるような選手になりたいと思ってきました。今日は勝てなかったことがすごく悔しいですけど、また頑張ります。 

自分のプレーに手応えを掴めたわけではないですが、このチームで勝ちたいという気持ちがすごくあるので、一つ一つやって、自信に変えていけるようにやっていきます。」 

2試合目でWEリーグ初得点となった大竹麻友選手(N相模原) 写真提供:WEリーグ

ノジマステラ神奈川相模原は、ウィンターブレイクに大竹選手が加入したことで、各選手のやるべきプレーが明確になりました。なんとなく頭に描かざるを得なかった「パスサッカー」の呪縛から解かれ、思い切った縦パスのチャレンジやドリブル突破が増えました。監督交代後も未勝利ですが、前進していることは確かです。 

秋春制・冬の即戦力補強はWEリーグの勢力分布を変えるか!? 注目の9人 

2023−24 WEリーグは予想外の順位で折り返しへ  

折り返しの第11節を前にして、ちふれASエルフェン埼玉は3連勝。4位の日テレ・東京ヴェルディベレーザと勝ち点差2にまで迫ってきました。この日、吹き荒れた強風のように、WEリーグは新加入選手が新風を吹き込んでいきます。 

(2024年3月10日 石井和裕)

WEリーグの国際女性デー ハードルを一気に下げた2024年 地域との関係強化に役立つ女子サッカーならではの取り組み 

舘谷春香(たてはる)さんのインスタライブで試合前の熱気を配信

WEリーグの中で最もキッチンカーの数が多い13台

公式チアサポーターDWLはステージ以外でも大活躍

ステージにDJが入るのもちふれASエルフェン埼玉の特徴

ファン・サポーターも一緒に踊れる場外ステージ

元なでしこジャパン(日本女子代表)のレジェンド・薊理絵さんがキッチンカー初登場

ベンチ外の選手と会えるのもちふれASエルフェン埼玉のホームゲームの良いところ 

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