海外移籍 千葉玲海菜選手(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)はまだ夢を全て叶えたわけではない 「千葉の千葉」から「世界の千葉」へ
海外移籍に挑戦する千葉玲海菜選手の二つの理由
ジェフユナイテッド市原・千葉レディースのエース・千葉玲海菜選手が海外クラブへ移籍します。スピードと身体能力の高さが見る人を魅了するパワフルフォワードです。
千葉玲海菜選手が筑波大学在学中に掲載された筑波大学の季刊広報誌『ツクコム』のインタビュー記事では「卒業後にチャンスがあれば海外でもプレーしたい」「サッカーだけでなく、人間性も含めて応援してもらえるような選手になりたい」と将来の希望を語っていました。
では、移籍直前の今の気持ちはどうなのか。セレモニー後に行われた移籍記者会見で質問すると、このような答えが返ってきました。
「サッカーを始めたときから、ずっと、なでしこジャパンに選ばれたいと思っていましたし、大学生のときから海外に行くのがずっと夢だったので、それが今、叶えられたと思っています。そんな中でも、なでしこジャパンに選ばれて『(自分に)足りない部分もあるので海外に行きたい』っていう気持ちもあります。」
ジェフユナイテッド市原・千葉レディースで6年間プレー
2024年1月7日、奇しくもこの日は第32回全日本高等学校女子サッカー選手権大会の決勝が行われ、千葉選手の母校の藤枝順心高校が2年連続7回目の優勝を決めるめでたい日となりました。
千葉選手は藤枝順心高校で高校日本一になった後、筑波大学に進学。在学中からジェフユナイテッド市原・千葉レディースで特別指定選手としてプレーし、ウィンターブレイク中の2022年2月に正式加入。後半戦10試合の出場だけで、このシーズンのチーム最多タイとなる6得点の大活躍。その勢いでなでしこジャパン(日本女子代表)入りし、最終的にはFIFA女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド2023に出場を果たしました。
JFA・なでしこリーグ特別指定選手としてジェフユナイテッド市原・千葉レディースに参加したのは2018年から。つまり、6年間をジェフユナイテッド市原・千葉レディースで過ごしたことになります。
イヤーブックに相当するジェフユナイテッド市原・千葉レディースのオフィシャルマガジン『United ELLA(ユナイテッド・エラ)2023−24』の表紙と巻頭インタビュー記事が千葉選手であることからわかるように、名実ともにジェフユナイテッド市原・千葉レディースの顔となってきた選手です。
「自分らしくチャレンジしてきます!」と力強く挨拶した海外クラブ移籍会見
この日は、試合を終えると、マイナビ仙台レディースの監督会見、千葉選手の海外クラブ移籍壮行セレモニー、ジェフユナイテッド市原・千葉レディースの監督会見、千葉選手の海外クラブ移籍会見が行われました。
契約前に異例の会見が行われた理由
筆者はマイナビ仙台レディースの監督会見を終え、メインスタンド下の通路に出ると、そこにはセレモニーのスタンバイをする千葉選手がいました。
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