女子サッカー世界一・スペイン人ヘッドコーチの指導はジェフユナイテッド市原・千葉レディースを変えていく 2022−23 WEリーグカップ開幕直前
イスマエル・オルトゥーニョ・カスティージョ ヘッドコーチと三上尚子監督のダブル指導体制となったジェフユナイテッド市原・千葉レディースは再浮上を狙います。しかし、まだ目に見えてこないところも多いです。2023−24 WEリーグカップ開幕直前となっても、どのようなシステムで、何を打ち出してくるのか未知数です。初戦の対戦相手は三菱重工浦和レッズレディース。前回大会のチャンピオンで昨シーズンはWEリーグも制覇し二冠を獲得した日本の最強チームです。
浦和との古巣対決に挑む上野紗稀選手
三菱重工浦和レッズレディースからジェフユナイテッド市原・千葉レディースに復帰した上野紗稀選手は、ジェフユナイテッド市原・千葉レディースを「何かを綺麗にやるというチームではなく泥臭くても勝ちに行くチーム」と表現しました。左サイドバックで古巣への勝負を挑みます。
戦術面を受け持つイスマエル・オルトゥーニョ・カスティージョ ヘッドコーチの指導は型にはめ込みすぎず、教えすぎず、選手の強みを引き出すところに特徴があります。
「コーチからこうしてほしいという部分はありますが、実際に試合をするのは選手だから、選手がやりたいことをどんどんチャレンジし、トライ・アンド・エラーを繰り返してチームを作っていこうという形でやっています。」
そう話す上野選手。監督、コーチ、多くの選手と活発に話をしています。中でも、同じく今シーズンに移籍加入した山口千尋選手と意見を交わす場面が多くあります。
「加入当初から『試合に出たいね』とか、自分たちが加入したことで与える影響とかについて話していることもあります。二人とも、このチームでは年齢が上の方なので、チーム全体について『こうしていったらいいよね』という話もしています。
ドリブルを武器に新天地で勝負する山口千尋選手
山口選手は上野選手の一つ前の左サイドのミッドフィルダーとして起用されるかもしれません。前所属のサンフレッチェ広島レジーナでは、ドリブルを仕掛ける場面があまり目立ちませんでしたが、今シーズンは、自らの武器をトレーニングで披露しポジション争いに挑んでいます。愛媛FCレディースで頭角を表し、なでしこチャレンジトレーニングキャンプに選出された頃の、パスを受けてワンタッチで守備者を置き去りにしてドリブル突破していくイメージです。
「環境を変えたことで自分の強みとウイークポイントを改めて自己分析できました。このチームは、それぞれのストロングポイントをそれぞれが生かすようなサッカーなので、どんどん仕掛けることができていると思います。今シーズンは特に自分の良さを前面に押し出し、ドリブルにこだわってプレーしたいと思っています。」
コンディションがどうなるか、ニュージーランドから戻った千葉玲海菜選手
注目はFIFA女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド2023から帰国し、2023年8月24日から本格的にトレーニングに合流しました。
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