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WEリーグ再開 首位・三菱重工浦和レッズレディースを追う日テレ・東京ヴェルディベレーザ 田中桃子選手、植木理子選手、藤野あおば選手、小林里歌子選手が合流し活気あふれる練習

なでしこジャパン(日本女子代表)の選手たちが所属チームに戻り、今週末は全国各地で2022−23 YogiboWEリーグ第13節の5試合が開催されます。日テレ・東京ヴェルディベレーザは4月23日(日)に広島広域公園第一球技場に乗り込みサンフレッチェ広島レジーナと対戦します。12月4日に味の素フィールド西が丘で開催されたホームゲームでは15本のシュートを放ちながらも得点できず0−1で敗れたカードです。

4月18日、ヴェルディグラウンドで公開されたトレーニングでは、素早いパス回しと、ボールを奪って攻守の切り替えをする練習に多くの時間が割かれました。逆転優勝をするためには負けられない日テレ・東京ヴェルディベレーザに、今、必要なことは何なのか、現地でお話をお聞きしました。竹本一彦監督と永田雅人コーチのお話は次回にお伝えします。今回は、なでしこジャパン(日本女子代表)の欧州遠征から帰国した田中桃子選手、植木理子選手、藤野あおば選手の声をお届けします。なお、怪我のため、なでしこジャパン(日本女子代表)の欧州遠征を途中離脱した小林里歌子選手もピッチに姿を見せています。

藤野あおば選手

藤野あおば選手

「手応えが何もなかった」藤野あおば選手にとってのデンマーク女子代表戦

なでしこジャパン(日本女子代表)の中心選手として輝きを放つ藤野選手ですが、今回の欧州遠征では長い出場時間を得たものの、結果を出せなかったことを悔やんでいます。自ら得点を奪うことができなかっただけではなく、思うように、頭で描いたプレーを出せなかったと言います。

「今回の遠征は『手応えが何もなかった』というのが正直なところです。デンマーク女子代表戦が終わった後は、正直、何も考えたくなかったというか、試合から目を背けたい気持ちもありました。でも、考えるのをやめてしまったら、今まで積み上げてきたものが一瞬で壊れてしまうという思いもありました。」

常に自らのプレーを明快に言語化し、前向きなコメントを続けてきた藤野選手から、ここまで厳しい自己評価を聞いたのは初めてです。

「今まで自分自身のプレーが良くない試合も数多くありました。できないことに目を向けることも大切ですし、それができるようになるためにプレーすることも、もちろん大事だと思います。小さなことでも『できたこと』を探し、次の試合では、それを継続できるよう、自分の土台となる部分のレベルが少しでも上がるように、今まで取り組みをしてきたつもりなのですが、この前の試合(デンマーク女子代表戦)は、ポルトガル女子代表戦でできたスプリントが少なくなってしまったり、シュートをうてなかったり、起点となって攻撃の流れやリズムを作りたいところでボールロストする回数が多くなってしまい逆にチームの流れを悪くしてしまったりして、相手がボールを保持している時間を長くしてしまいました。」

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