Jリーグ屈指の「堅守」を不気味に構築中。井原レイソルに漂う躍進の気配
昨季は残留争いに巻き込まれた柏レイソルが「日食」のごとく不気味に上位をうかがう姿勢を見せている。その秘訣はどこにあるのか? ひと皮むければ「かなり面白い存在になりそう」な予感漂うチームの特徴と注目の選手などを解説していきます。
【おもな内容】
・地味に上位進出を狙う不気味な存在
・安定感抜群の古典的な守り方が機能する理由
・井原レイソルで欠かせないボランチコンビ。攻撃増強のキーマンは島村拓弥と関根大輝
・これから問われる井原監督のさじ加減
地味に上位進出を狙う不気味な存在
第8節、浦和レッズを1-0で破った柏レイソルは7位。8試合で6失点はサンフレッチェ広島(4失点)、セレッソ大阪(5失点)に次ぐ少なさです。一方、7得点は少ない方から三番目。得失点差わずか1なわけですが、それでいて1敗しかしていません。広島とC大阪が無敗ですが、柏も第4節で名古屋グランパスに負けただけです。
堅守のチームですね。複数失点は唯一敗れた名古屋戦だけですが、複数得点がありません。というわけで引き分けが多い。もう1点とれる得点力があれば上位に食い込めるのですが、現在の守備力を犠牲にしないで攻撃力を上げていくのはそう簡単ではないかもしれません。
ただ、島村拓弥、木下康介が調子を上げてきていますし、マテウス・サヴィオも相変わらずスーパーな活躍を見せていますから、もうひと皮むけるとかなり面白い存在になりそうです。
安定感抜群の古典的な守り方が機能する理由
特徴は何といっても4-4-2の固い守備ブロックです。
これは井原正巳監督になってから明確な長所になっています。
(残り 1757文字/全文: 2430文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ