このままだと優勝争いは厳しい!?「今のところ肉でも魚でもない」FC東京と鹿島の現在地
個性がないわけではないが、印象が際立たないチームになっているFC東京と鹿島。このままだと優勝争いに加わるほどのイメージがわきづらい。両チームが抱えるモヤモヤは何なのか?
改革にブレーキがかかる五輪予選期間をどう乗り切るか?
U23日本代表のパリ五輪出場をかけた戦いがまもなく始まります。FC東京からは荒木遼太郎、松木玖生、野澤ブランドン大志が参加します。
GKは波多野豪がいますけど、荒木と松木が抜けるのは相当な痛手になりますね。この4月をいかに乗り切るかはFC東京にとって大きな課題となりそうです。
第7節はホームに鹿島アントラーズを迎えて2-0の勝利でした。
鹿島からの期限付き移籍である荒木は出場できませんでしたが、松木は先制点をアシスト。仲川輝人へピンポイントのクロスを合わせています。キャプテンで攻守の軸になっている松木の離脱はかなりきつそう。また前節まで「偽9番」でプレーしていた荒木は6試合5ゴールと得点源ですからね。
ピーター・クラモフスキー監督が指揮を執るFC東京は、ボールを支配しての攻撃的なプレーを指向しています。前任のアルベル監督のときからですが、ポゼッション志向になったのがちょうどJ1が強度重視になってきたタイミングでした。川崎フロンターレや横浜F・マリノスがやり始めた時期とは違って、自陣ビルドアップのリスクが高まってきたときに始めていますから、なかなか成果が見えにくい状況が続いています。
鹿島戦でもそれほどボールを支配できていたわけではなく、前半に関しては「ほぼ戦術・俵積田晃太」でした。
左ウイング、俵積田のダイナミックな仕掛けとカットインは鹿島にとって脅威になっていました。荒木に代わってCFでプレーした仲川も年間MVPを獲ったときを彷彿させるようなキレを見せています。ただ、チーム全体でスムーズにボールを動かしていたかというとまだまだ満足できる出来ではなさそうです。
連勝で波に乗れそうなタイミングで主力の離脱ですが、仲川の「偽9番」もハマりそうでしたし、進展を期待したいところです。
FC東京も鹿島も現時点で優勝争いをするイメージは薄い 。足りないのは……
一方、FC東京に敗れて連敗となった鹿島ですが、前半は有利に試合を進めていました。
(残り 792文字/全文: 1722文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ