西部謙司 フットボール・ラボ

桜が満開の季節ですが……攻守に美しいセレッソ大阪のサッカーは春が過ぎても散りそうにありません

「桜が満開の季節ですが、こちらの桜はそう簡単には散りそうにありません」。まさにヤン坊マー坊の天気予報だ。攻守に美しいサッカーを披露するセレッソ大阪。優勝するために必要なことは何か。桜前線の行方を天気予報してみた。

優勝の可能性を感じさせるセレッソ大阪 

第6節終了時点で3位のセレッソ大阪。3勝3分の負けなしはサンフレッチェ広島と同じ。首位の町田ゼルビアを1ポイント差で追っています。

第6節は柏レイソルと対戦、1-1で引き分けでした。19分にレオ・セアラがPKから先制しましたが、直後の20分にマテウス・サビオに返されて1-1。

前半はホームの柏のペース。4-4-2のブロック守備が堅固で速攻も鋭かった。後半にC大阪が盛り返しますが、首位争いのチームとしてはエンジンがかかるまでに少し時間がかかりすぎたかなという印象です。

前半も後方でのキープはできるのですが、そこからなかなか前進できていませんでした。前進できるようになった60分あたりから。そこからはボールを支配して攻め込み、優勢な展開でしたが勝ち切るまではいきませんでした。

混戦模様の今季、優勝の可能性もありそうなC大阪の現状を整理してみます。

まだまだ高めれそうな完成度 

基本的には4-1-2-3システムで担当レーンの上下動です。守備ブロックの作り方は4-1-4-1。相手のCBが余っていたらインサイドハーフが前進して抑える。守備の原則がシンプルで混乱は少ないですね。

ビルドアップのキーマンは左SB登里享平です。

(残り 1177文字/全文: 1807文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ