西部謙司 フットボール・ラボ

サンフレッチェ広島は優勝できるか? 強度型チームが歩むべき道

優勝候補に推す声も多いサンフレッチェ広島。神戸の牙城を崩す最有力候補と言えるのかもしれない。頂点を狙うためにクリアすべき課題と生かすべき武器とは?

広島は「完成度の高い強度型」 

2試合消化して連勝チームがありません。1勝1分が鹿島、広島、柏、町田、G大阪、福岡の6チームです。

開幕戦で浦和に快勝し、優勝候補の1つと目されている広島はアウェイでFC東京と引き分けでした。大橋祐紀がPKで先制しましたが、荒木遼太郎に同点弾を喫します。84分には俵積田晃太のドリブル突破に荒木隼人がファウルしてPK判定。VARが入ってFKとなりましたが広島としては肝を冷やした場面でした。

前半は得意のハイプレスでペースをつかんだ広島でしたが、70分前後からFC東京に攻め込まれています。このあたりはどうしてもハイプレスが継続できなくなりますから致し方ないところではありますが、選手交代なしは意外でしたね。

ミヒャエル・スキッベ監督も3年目、チームプレーの完成度の高さが優勝候補に推される理由ですが、はたしてどうかという視点でみてみようと思います。

確実にある優勝を狙える力。クリアすべき課題と生かすべき武器とは? 

開幕戦と同様に広島は前線からどんどんプレスをかけていきます。攻撃もつなぐよりもロングパスを使って、まず敵陣に入ることを優先。ハイテンポのリズムで押し込んでいきました。

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