西部謙司 フットボール・ラボ

希望の光は中島翔哉? 「改革途上」浦和レッズの設計図を読む

ヘグモ新監督のもと新しいスタイルを構築している浦和レッズ。開幕戦に続き、東京ヴェルディ戦でも課題を残したが希望の光も見えた。はたして今後の進路はどうなるのか?

攻守で微可変という浦和レッズの選択 

開幕戦でサンフレッチェ広島に敗れた浦和レッズ。ホームでの第2戦は東京ヴェルディを迎えて1-1。89分のアレクサンダー・ショルツのPKでようやく同点、辛くも連敗を免れた格好でした。

浦和は守備で4-4-2、攻撃は4-3-3でしたね。小泉佳穂が守備では2トップ、攻撃で左インサイドハーフです。伊藤敦樹は守備でボランチ、攻撃で右インサイドハーフ。サミュエル・グスタフソンに守備時のパートナーを作ったということでしょうか。

対する東京Vは2トップの1人がグスタフソンをマンマークします。ただ、開幕戦の広島のように他もマンツーではめることはなく、浦和はある程度保持して押し込めます。

ウイングが攻撃のポイントになりますが、少し時間を作って攻め直すことで厚みが出ていました。後方では厳重なマークで捕まっていたグスタフソンも、敵陣に入ればそのまま相手FWがついてくるということはなく、攻め直しに絡んで良いパスを散らします。また、失ったときの回収もやりやすいので、前半はペースをつかみかけていました。

ところが42分、東京Vは連続CKから最後は木村雄大がこぼれ球を決めて先制します。

選手を次々と代えても効果がイマイチだったのはなぜか?

後半、浦和は前方の人選を変えます。トップ下だった小泉が右サイド、右だった関根貴大がトップ下。ただ、中央と右を入れ替えただけで攻守のメカニズムは同じです。

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