「不変の型」を持つ横浜FM、「美しくスリリング」な川崎。J1屈指のビルドアップの違いを読み解く。
ACLで明暗が分かれたJリーグの横浜F・マリノスと川崎フロンターレ。J1屈指のビルドアップを誇る両雄のメカニズムの違いを読み解いていく。
似て非なる両雄のスタイル
ACLのR16が行われ、川崎フロンターレとヴァンフォーレ甲府は敗退、横浜F・マリノスは初のベスト8進出となりました。
近年のJ1をリードしてきた川崎と横浜FMは明暗を分ける形になりましたが、どちらも特徴はよく発揮できていたと思います。似た者同士の2チームですが、少し違うところもあり、改めてACLの試合からそのあたりを見ていきたいと思います。
横浜FMの形と川崎の様式。それぞれの強みと課題
先にバンコク・ユナイテッドに勝利した横浜FMからいきましょう。アウェイの第1戦は2-2、ホームでの第2戦は0-0で延長に突入し、ロスタイムの122分にアンデルソン・ロペスがPKを決めて勝ち抜けています。勝ち方は際どかったですが、終始ボールを保持して押し込んでいてチャンスの数からいっても勝利に値する内容でした。
横浜FMのビルドアップはアンジェ・ポステコグルー前々監督が導入した「偽SB」方式を継続しています。
ポイントは言わずもがなのSBです。SBがボランチ化することで5人の後方部隊を形成。これに相手がどういうはめ方をしてくるかで、ボールの進め方が変わってきます。
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