西部謙司 フットボール・ラボ

新生・浦和レッズはシンプルに速く強い「可変しない横浜F・マリノス」。キャンプで感じたソルバッケンの強烈な武器と「うまさ」が光るグスタフソン【沖縄キャンプレポ】

今週のラボは浦和レッズのキャンプを視察。新監督、新しいメンバーでの練習から、今季のスタイルや戦い方が見えてきました。けっこう期待高まる感じですね。詳細にレポートします。

【今回の見出し一覧】

・シンプルに速く強く、まさに「可変しない横浜F・マリノス」

・日本では成功しづらい4-3-3も浦和に心配は無用?

・注目のソルバッケンはこのスタイルにうってつけのアタッカー

・ヘグモ監督の戦術で核になりそうなグスタフソンは●●●●タイプ

・チアゴ・サンタナ、大久保智明、小泉佳穂、岩尾憲、グスタフソンに期待される要素

 シンプルに速く強く、まさに「可変しない横浜F・マリノス」

沖縄キャンプに来ております。昨日(1月29日)は浦和レッズのトレーニングを見てきました。

キャンプ地の金武町は国頭郡の最南端。位置的にはちょうど真ん中あたりですね。米軍基地(キャンプ・ハンセン)が面積の60%を占めるとかで、練習中にも断続的にドカーンと大きな音が聞こえていました(大砲撃っているそうです)。

金武町フットボールセンターは浦和が使っている天然芝のグラウンドの隣に人口芝があり、敷地内には野球場(楽天が来るみたいでした)、室内練習場、放射線治療と整形のクリニックもあります。チームが宿泊しているホテルは練習場のほぼ目の前なので、選手たちは徒歩でやって来ます。中島翔哉は自転車を借りたようで自転車通勤でした()。敷地内にはまだ真新しいビーチがあり砂も水もとてもきれい。駐車場ではイタチ(?)にも遭遇いたしました。

見に行った日は、戦術的なトレーニングというよりもフィジカル重視でしたが、ほとんどがボールを使ったメニューで、ミニゲームなどの中でインテンシティを高めていくという狙いですね。

まあ、1日見ただけなので雑感にすぎませんが、それでも新シーズンへ向けてのチームのベースのところは垣間見えていたように思います。ひとことでまとめると<シンプルに、速く、強く>という感じでしょうか。あるいは「可変しない横浜F・マリノス」と言うとわかりやすいかもしれません。

日本では成功しづらい4-3-3も浦和に心配は無用? 

すでに報じられているようにシステムは4-3-3でやっていました。ただ、いわゆる可変はほぼやりません。

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