西部謙司 フットボール・ラボ

逆襲のサガン鳥栖。その日、唯一の「フットボーラー」小野裕二が生んだ違いと完勝劇

まさに、やられたらやり返す。サガン鳥栖が開幕戦で屈辱を味わった湘南ベルマーレにリベンジを果たした。復調著しい鳥栖のキーマンを中心に試合を振り返る。

この日のフィールドで唯一の「フットボーラー」だった小野裕二 

開幕戦で1-5と大敗していた湘南ベルマーレを6-0で粉砕しました。スコアに大きな差がつきましたが内容的にはそれほどの差はありません。これは敗れた開幕戦にも言えることです。ただ、試合の流れは完全に鳥栖が握りましたね。

何と言っても小野裕二のハットトリックでしょう。

1点目は開始2分。ペナルティーエリアの右角あたりでパスを受けてターン、左足でファーサイドへリラックスしたシュートを決めました。2点目は30分、ボックス内で高く上がったこぼれ球を右足のインサイドで合わせてファーポストへ。これも落ち着き払った一撃でした。3点目はPK49分)です。

1トップに起用されて、だんだん「味」が出てきた気がします。何といいますか、この日のフィールドで唯一の「フットボーラー」だったのが小野でした。

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