西部謙司 フットボール・ラボ

世界の「今」とJリーグの「これから」。次に日本で流行する戦術はこれだ!

流行は繰り返すと言われる。サッカーでも同様だ。まさかウン十年も前の戦術がいまヨーロッパで猛威をふるっているとは誰も想像しなかっただろう。そして、Jリーグの次のトレンドの波はもうすでに押し寄せている。

戦術的に「世界」は少し遅れて日本にやって来る 

カタールワールドカップが終わって、すでにヨーロッパのリーグ戦が再開されています。Jリーグは2023年シーズンに向けて始動、キャンプ中のチームも多いですね。

ヨーロッパの戦術は少し遅れてJリーグに入ってきます。どうしてもタイムラグがあるわけですが少しずつ時間差は縮まってきているように思います。ポジショナルプレーが欧州ではっきりと認識されるようになったのはたぶん2013年あたり。Jリーグだとアンジェ・ポステコグルーが横浜F・マリノスの監督に就任したのが2018年ですから、だいたい5年ぐらいの時間差でしょうか。

ただ、モノによってはもっと時間差の短い場合もあります。例えばペップ・グアルディオラの戦術より以前にミハイロ・ペトロヴィッチがあったとも言えますし、常に何年遅れというものではないのですが、だいたい少し遅れてやって来るという感じでしょうか。

というわけで、主にヨーロッパの「今」の中で、「これ来るの?」という現象をみていきたいと思います。

欧州で半世紀ぶりに復活した戦術が日本でも!? バルサ型の川崎、PSG型の広島、ではシティ型は…… 

最近のヨーロッパサッカーを見ていて気づいたのですが、WMシステムが復活しているんですね。

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