西部謙司 フットボール・ラボ

約束された熱戦。リードしても1バック上等で攻め続けたロマンシングサガン鳥栖が教えてくれた技術や戦術よりも大事なあるもの

今週の週刊鳥栖ラボは札幌戦。互いに攻撃姿勢と貫くチーム同士の戦いは期待通り、いや期待以上の熱戦となった。鳥栖はいかに攻め、戦い抜いたのか? 白熱の一戦が教えてくれたこととは?

約束された攻め合い。1バック上等で攻める鳥栖の気高き情熱 

やはり約束された試合でしたね。第26節の北海道コンサドーレ札幌戦は攻め合いになりました。

鳥栖の先発メンバーは攻める気まんまんでした。原田亘、ファンソッコ、中野伸哉の3バックに、長沼洋一とジエゴのウイングバック。中央は小泉慶、福田晃斗、藤田直之の3枚で本田風智と宮代大聖の2トップです。岩崎悠人が契約上出場できないそうで、こういう布陣になったのか、もともと札幌戦はマッチアップを考慮することにしているのか、そのへんはわかりませんが、3バックの中野と原田がガンガン上がるので1バック状態もしばしばという思い切りのよさです。

もちろん札幌も攻めます。マンマーク気味のハイプレスは相変わらず。鳥栖も前からどんどんプレスするので、ショートカウンター、ロングカウンターの応酬という流れになりました。気持ちいいぐらいの攻め合いです。

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