堂安につける薬は? サッカーにおけるスピードの意味
写真:岸本勉/PICSPORT
足の速いサッカー選手と言われて想起する選手は誰か。
ムバッペ(フランス代表/PSG)の姿が頭を過ぎるが、それに続く選手の名前はなかなか出てこない。ロッベン(オランダ代表/バイエルン)は100mを10秒台で走るとのことだが、その一番の自慢は相手の逆、逆を突くドリブルだ。スピードスターというより技巧派の側面の方が強い。
スピードが技術を上回る選手と言えば、昨季アーセナルからエバートンへ移籍したウォルコット(元イングランド代表)を想起する。100mを10秒台前半で走るスピードを武器に、若い頃から知られた選手だった。しかし当時、そのプレーを見るたびに将来を案じたものだ。このタイプの選手が大成したケースを見た試しがなかったからである。
ウォルコットの出場機会は実際、年とともに減っている。足元の技術がおぼつかない大型選手についても同様な心配をしたくなるが、より危なく見えるのはウォルコット系だ。
ムバッペはデビュー当時、元フランス代表の「アンリ2世」と言われたものだ。ロッベンより直線的。アンリは技巧派という感じではなかったが、速すぎる選手にありがちなウォルコット的な臭みは持ち合わせていなかった。
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