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無料記事[Fリーグ2016/2017第10節]バサジィ大分・吉武茂郎監督「相手に合わせるというよりも、うちのゲームプランをやり通さないとこういう結果になるのかなと思います」(2016/8/16)

 

SuperSports XEBIO Fリーグ2016/2017 第10節
ぺスカドーラ町田 4-2 バサジィ大分
2016年8月14日(日) 町田市立総合体育館 観客数:1,252人
[得点経過]
0-1 05分02秒 大分 15 森村孝志
1-1 14分29秒  町田 11 室田祐希
1-2 21分54秒 大分 15 森村孝志
2-2 31分55秒 町田 8 滝田学
3-2 37分53秒 町田 8 滝田学
4-2 39分29秒 町田 3 森谷優太

 

 

バサジィ大分(以下大分)は今節を終え、順位は5位とする。
今節は途中までぺスカドーラ町田(以下町田)に勝ち越しを許さない展開であったが、31分に町田・滝田選手に同点を許してから、そのまま立て続けにゴールを決められ敗退してしまう。吉武監督はゲームコントロールのところで課題を語った。
町田の滝田選手は「大分はやっぱりうまいです。メンバーはそろってますし、特徴ある選手は多いです」と試合後、大分をたたえた。
大分はこのタイトな3連戦の成績は1勝2敗という結果となる。府中アスレティックFCには仁部屋和弘選手のハットトリックもあり、勝利をするものの、今節のぺスカドーラ町田戦とデウソン神戸戦は惜しくも敗退をする。森村孝志選手は今節2ゴールを決め、この3連戦で毎試合ゴールを記録する。2節で名古屋オーシャンズに引き分けをし、7節でフウガドールすみだ(以下すみだ)戦では引き分けとすみだの連勝をストップさせ、そして、6節のシュライカー大阪戦では6-2と快勝をしている中、この3連戦の2敗も大敗ではなく、あと少しのところでの敗退であり、非常にもったいない印象を受ける。
大分は8/27、28の名古屋セントラルでは名古屋オーシャンズ(以下名古屋)、湘南ベルマーレとの試合、9/4の小田原セントラルではバルドラール浦安との試合を控えている。
大分としては、消化試合数が8試合ながら現在2位につけている名古屋との対戦で勝ち点を取り、その後の2試合も取りこぼしをしないところで上位争いから陥落しないようにしたいところだ。現在は吉武監督は「檜山のほうがいいパフォーマンス」と語るが、代表(タイ遠征:8/17~24)での 経験を終えて、合流した後の岩永選手とのレギュラー争いにも注目したい。

まとめ◆デジタルピヴォ! 古澤学

 

以下は吉武茂郎監督キャプテンの檜山昇吾選手の記者会見と質疑応答。

試合を振り返って。

吉武茂郎監督
「ため息の出るようなゲームだったなと試合が終わって感じています」

 

檜山昇吾選手
「この3連戦を終えて、少しずつチームはよくなってきた部分もあって、後半途中まではチームが積み重ねて来て、少しずつよくなってきていると感じていましたが、得点を奪われたら、一気に崩れたりとそういうもろさが出たので、そういったところもを課題としてこれから取り組んでいかないといけないなと感じました」

 

以下は質疑応答となる。

Pivo!:もともときっ抗したゲームになることを想定していたと思いますが、その中でもともとゲームプランはどういうものだったのか教えてください。また、2点目の勝ち越しゴールはイゴール選手への対策がうまくいったのかなと感じました。そのあたりはどうですか?

吉武:町田というチームはベテランも多くて、ゲーム巧者だし、先制されたらキツいゲームになるなとは思っていました。先制して、うちのリズムで行けるかなという感じにはなっていましたが、同点に追いつかれて、けど、うちはそこからもう1点獲って、2-1になった時点までは、「おっ」っていう感じはしたんですけど、やっぱり、そこからがゲームを読むというか、そういう部分でも町田さんのほうが1枚も2枚もうわてだったと思いますし、うちに足りないものを町田さんは持っています。うちはまだまだ勢いだけに頼り過ぎている部分もあるのかなと。うちにもベテランもいますし、そういう選手がもっとゲームを引っ張れるような一回りも二回りも大きくならないと今のうちのチームの若手を引っ張っていくのは難しいのかなと。特にこういうゲームの中で、こういうチームと試合をするということになったときにやっぱりピッチの中に冷静な選手がよりいたほうがゲームの流れもプランを立てやすいです。今日はほんとうに2-1まではいいゲームをしていたと思います。2-2になってから、アウェィなので、勝ち点1でもいいというゲームだとは思いますが、それも踏ん張り切れなかったのはチーム全体で何かが足りないところなのかなと思います。イゴール対策は特にはしていなくて、ただ、いいゴレイロなので、シュートを撃たないといけない。とにかく撃てるときはシュートを撃つということしかいっていないです。

 


岩永汰紀(いわなが・たいき)選手は8月17日からの日本代表のタイ遠征メンバーとして選出された。

 

Q:檜山選手が隣にいる中で恐縮ですが、岩永選手が代表のメンバーに選ばれた後、2試合続けてメンバーに起用しています。彼のパフォーマンスに対する評価と今度3試合代表で大変な相手と試合をしてくる中で彼に得てきてほしいことがあれば教えてください。

吉武:彼は正直前回よくなかったので、今回使おうと思い、使いました。結果、2点目も最終的には彼のミスだなと感じてますし、若いから許せるなというと許せないミスをしたなと正直思っています。けど、そういう経験も彼には必要だと思いますし、今回代表に選ばれたからといって高飛車になるような選手でもないですし、海外のチーム相手にいろいろな経験を積んできてほしいです。彼自身、自分の足りないことは感じていると思います。それを代表という日の丸を背負った中でいろいろ感じて帰ってきてくれれば、1歩も2歩も成長して帰ってきてくれるかなと思います。

Q:起用に関しては代表に選ばれたから使ってあげようという親心みたいなものもあったのですか?

吉武:いや。前回、府中戦悪かったので、今回先発で使おうと思いました。前半はそんなに悪くなかったのでそのままいこうと思いました。親心とかいうのは特にないです。正直、今、檜山のほうがいいパフォーマンスをしはじめたなという感じです。親心というよりもチャンスをあげたという感じです。

Q:落ち着かせられなかったこの試合というところでいくと、2-1になってから、カウンターであったり、オープンな展開になってしまって、その点を選手が中でコントロールできることを考えているのか。この先にチームとしてどう考えていますか?

吉武:2点目に関してはちょっと事故かなと思う部分も正直少しありました。うちが仕掛けようとした中で、あのとき、滝田くんが出遅れたか何かで、たまたまいたという感じだったので。正直町田のカウンターはぼほイゴールからのスローで、それに対する対応もできていたと思います。ただ、そのセカンドボールを拾えなかったりとか、マイボールになっても、急いでカウンターを仕掛けてだったり、その辺は試合を読んで落ち着かせられる選手がいたりとか、ゲームプランをピッチの中の5人がもっと冷静にできれば、主導権は向こうにいってなかったと思いますし、攻め急いだところもあると思いますし、その辺のゲームコントロールももっとできるようにならないといけないですし、観ていても疲れるようなゲーム展開だったと僕自身思っています。リードしているときはリードしているチームのやり方もあると思いますし、相手に合わせるというよりも、うちのゲームプランをやり通さないとこういう結果になるのかなと。やっぱり、相手はいいチームなので、相手に合わせてしまうとボロが出てしまうのかなと思います。

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