森マガ

森保監督が語った「Jリーガーが代表に入ってくるためには」(全文公開)

2月25日、東京Vと横浜FMの開幕戦は1-2で横浜FMが劇的な勝利を収めました。東京Vは前半の飛ばしすぎが響いたのではないかと思います。ただ、伝統の試合にふさわしい熱戦でした。

さて、試合後、視察に来ていた森保一監督が報道陣の囲み取材に応じてくれました。

 

——すごい試合になりました。

いやホント、まずは熱く、素晴らしい試合だったなと思います。勝ったほうと負けたほうの、勝者とそうでないほうと、っていうことに分かれてしまうかもしれないですけど、試合を見てるサポーターにとっては、 こんな熱く、素晴らしい試合がなんだっていう、いい試合だったと思っています。

Jリーグの、1993年の開幕であったり、日本のサッカーの歴史の中では、非常に伝統の一戦と言ってもいい対戦で、非常に素晴らしいサッカーを見せていただいたなと思います。レフェリーも、すごくコンタクトプレーが多いゲームだったと思いますけど、笛だけではなくてゲームをコントロールされて、ホントに熱い試合を、選手、スタッフ、レフリーで、サポーターと一体になって作って、作るコントロールをしていただいたなと思います。

——93年は現役でいらっしゃいましたけど、この一戦、特別な思いがありますか

そうですね、はい。今日の試合の前も、川淵三郎さんがサッカーファミリーに向けて、そしてスポーツを愛する方々に向けてメッセージを発信されてましたけど、やはり、その流れからの試合は特別なものがあるなとは思います。

私自身はアマチュア時代から選手としてプレーをしていて、プロとして、サッカーで生計を立てられる、飯を食っていけるということを夢見ていたことが、実現したあの瞬間が、ヴェルディ対マリノスの、1993年の、あの開幕戦だったと思いますので、そこは特別な思いがあります。

——今日は球際の部分、やっぱり大事だなって改めて思える試合でした

いや、すごかったですね、おっしゃるとおりだと思います。 技術も、戦術的にも高い、両チームの選手であり、チームであったと思いますけど、ホントに、サッカーの根幹である、 ボールの奪い合い、奪い合いから、激しく厳しくマイボールにして、相手のゴールに向かっていくというところを両チームの選手たちは表現されていたなと思います。で、また再度になりますけど、そこを、レフェリーがよりコントロールをして、止めるということも考えられた中で、止める回数を最少限に抑えて、非常に、バトルというか、サッカーの激しい激しさと厳しさの、厳しさの魅力を、レフェリーがコントロールしてくれた、素晴らしい試合だったと思います。

実際、ゲームとしては、あのゲームプランでいれば、ヴェルディは間違いなくこの試合に向けてのゲームプランは発揮できて、いい内容の試合だったと思いますけど、マリノスがACLも週中に合って、120分戦った後、この試合を戦うという難しい中でも意地を見せて、最後までゴールに向かう、で、ゴールをもぎ取るというところがたくさん、素晴らしいところが詰まったゲームだだったなと思います。

——今、日本代表は海外組が非常に多く入るようになりました。こうやってJリーグをご覧になって、え、この選手たちが代表に入ってくるためには もっとこうしてほしいっていう部分があったら教えてください

そうですね、まずは個々の局面で、1対1の局面で勝てる選手へ、で、勝てる力のある選手が次のステップに上がっていくかなと思いますし、1対1で、局面で勝てる選手が、またチームとしても機能できるというところが次のステップに向かっていくというところがあればいいかなと思っています。

プラス、個々の選手の能力の違いはあると思いますので、攻撃や守備はいろんな能力の違いがあると思いますが、自分の武器をどれだけ発揮できるかというところ、局面で勝てる力をこう持つというところ、そして、これなら誰にも負けないという自分の武器を持つということは大切かなと思います。

——連日視察なさって、この選手はいいぞというのは

そうですね、どの選手というわけではないですけど、ベテラン勢ももちろん頑張ってますけど、この3日間視察させていただいて、パリオリンピック世代より若い年代の選手たちがJ1の舞台で多くプレーしてきたなということは感じています。

日本の育成はホント素晴らしいです。指導者の方々が、選手の努力とともに、たくさんいい選手を排出していると思いますので、もっともっと、若い、いい選手が、J1の舞台でプレーできて、できることを期待してますし、日本の選手、国内のJリーグをはじめ、いろんなアマチュアのレベルのところでも、よりレベルアップできるように、そして、代表の舞台でも、世界で勝っていけるように、若い人たちにどんどん突き上げをしてほしいなと思いますし、「俺を選んでほしい」っていう思いでプレーをしてほしいなと思います、はい、

——北朝鮮戦には若い選手が入りますか?

それはちょっとわからないですね(笑)。それはまたミーティングの中でやりますけど、ただでも、単発の結果だけではなくて、継続してどれだけ結果を出せるかということも、これも大切だと思いますね。一過性の調子の良さっていうところは出せても、継続して戦う、で、調子の良かった選手は相手が必ず研究してきますので、そこでさらに乗り越えていくっていうのは、そんな簡単なことではないですので、そこは、私はもちろんですけどスタッフ全体で、日本のこれまで召集してなかった選手たちも、しっかり、発見、発掘と、成長を見て、選考のテーブルに上げていきたいなと思いますし、選考していきたいなと思います。

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