森マガ

【アジアカップ】カタールローカルバスの旅

到着した5日は金曜日。イスラム教ではお休みの日です。地下鉄が動き始めるのは14時から。取材に必要な「ADカード」の発行は15時から。

ざっと調べると空港からホテルまでタクシーなら100カタールリアルぐらいかかる感じでした。うーん、手持ちは18カタールリアル。幸い、バスは運行しているようです。ホテルの最寄り駅で、ドーハの大きな市場「スーク・ワキーフ」行きのバスを探します。

 

バス停の近くにチケットの自動販売機がありました。どうやら最初に10カタールリアルでカードを買って、それにチャージしていくようです。どうやるのか他の人を見ていたら、親切な警備員が教えてくれました。

僕の認識では1回乗ると3カタールリアルだったのですが、警備員はもっとチャージしろと催促してきます。結局18カタールリアル入れたところで振り返ると警備員はもういません。え? 幻影魔法的な?

手持ちのカタールリアルがすっかり無くなったので、しぶしぶ空港の両替で手持ちの50ドルを171カタールリアルに替えました。うーん、まぁ仕方がないか。

 

ところがバス停に行くと係の人が「元々スーク・ワキーフ行きはないよ」と言うではないですか。1回あたりの乗車には3カタールリアル必要というのは間違ってなくて、つまり18カタールリアルだと2回バスに乗れるということです。

 

やって来たバスの運転手さんに行き先を聞くと「〜ストリート」と言いますが、それがどこか全然分かりません。なので、とりあえず乗ります。

気分は「うおおお〜、ローカルバスの旅の番組がある日本人の意地を見せてやるぜ」という感じです。よく考えると、バスを乗り継ぐ番組は闇雲に乗っているわけではなかったのですが。

でも、ここで奇跡が起きました。カタールのバスは車内に地図と現在地、そしてルートが表示されます。それとiPhoneのグーグルマップを合わせてみていると、だんだんホテルに近づいて行くではないですか。

一番近づいたところでバスを降り、ここならタクシーで行っても安いだろうとワールドカップのときによく使った配車ソフト「Careem(カリーム)」を立ち上げると、なんとカタールでのサービスを終了していました。

慌てて「Uber」をダウンロードしてインストール。調べるとやっぱり5分ほどで料金は10カタールリアルです。これなら100カタールリアルのタクシーに対して、バスで使った18カタールリアルとUberの10カタールリアルを足しても28カタールリアル。メチャ安い!!

すぐに呼んでホテルに到着。時間はもう12:30でしたが、チェックインは15時ということでスーツケースだけ預かってもらいました。

 

で、あとで僕よりも空港から遠いホテルに泊まっている人に聞いたら、空港からホテルまで、空港にいたタクシーを使って移動したら40カタールリアルだったとのこと。えーっと、12カタールリアル、日本円で480円節約するために2時間30分ぐらい使ってたわけです。これ、賢いのか涙ぐましい感じなのか……。

 

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