森マガ

【カタールワールドカップ旅行記】今もまだいるんだ、こんな人

ドバイの街を歩いていると、並んで歩いていた人からいきなり話しかけられました。いつもなら完全無視ですが、内容が「そのポッコリお腹、1カ月で引っ込むよ」。

やばい、これは楽しそう。「そうなの?」と食いついてみると、たちまち兄貴分らしい男性が現れて、さらに詳しく説明を始めます。そして「もしお腹が引っ込んだら、オレたちに感謝してくれたらいいから」「簡単だからちょっと付いてきて」「いいかい、米は食べちゃ駄目だ。ポテトもやめろ」などと言いながら薬局に入っていきました。

その兄貴が店の人に何か言うと、奥から「ブラックシード」の薬が出てきました。「どうだ、これを1カ月、これから紹介する他の物と合わせて飲むとたちまち痩せるよ」と箱を見せます。箱には太った男性が痩せた姿が印刷されていましたが、これがもう見るからに加工写真。盛るにしても、もうちょっといいのはないのか、と言いたいレベル。

「どうだすごいだろう」と言いながら、ちょっと戸惑い気味の店番の老人に「これはいくら」「30ディラハム」「ほら、彼に30ディラハム払って」と畳みかけてきました。

30ディラハムは1350円ぐらいで安いのですが、ここからもっと高い物を次々に提案して買わせていくのが手法でしょう。この薬局は契約してないけど、これから先に進むと、たぶん別のところに行ってより怪しい物を買わせるのだと思います。

あまりにミエミエだったので、笑いながら「オレはドクターに薬をもらっているからドクターに確認してからにする」「いや、これは健康食品だからドクターに着なくてもいいはずだ」「いいや、すべての物を検査してもらっているから」と言うと、諦めたのか、さっさとその場からいなくなってしまいました。

ホテルのチェックインまで時間が合ったから対応したけど、いやぁ、痛いところ突いてくるなぁ。

このビルの目の前です

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