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なでしこジャパン トレーニングキャンプに杉田妃和選手(ポートランド・ソーンズFC)合流 女子サッカーでも課題は「引いて守る相手」の攻略 石川璃音選手は4バックに自信

パリ五輪出場を目指すなでしこジャパン(日本女子代表)のトレーニングキャンプは2日目。杉田妃和選手(ポートランド・ソーンズFC/アメリカ)が加わり、メンバーは13人になりました。杉田選手は所属するポートランド・ソーンズFCが2位でN W S Lのレギュラーシーズンを終了。プレーオフ1回戦がシードとなったため、チームが、杉田選手をトレーニングキャンプに送り出しました。優勝をかけるプレーオフ2回戦(準決勝)は11月5日(日)に開催。杉田選手はウズベキスタンでのアジア2次予選を終えるとアメリカにとんぼ返りする予定です。

同じくNWSLのエンジェル・シティFCでプレーする遠藤純選手は10月21日(土)に開催されるプレーオフ1回戦・OLレイン戦に出場見込みです。試合を終えたのちに移動しなでしこジャパン(日本女子代表)に合流予定。国内でのトレーニングキャンプには参加できません。

合流した杉田妃和選手(ポートランド・ソーンズFC/アメリカ) (右)

4バックを想定した攻撃的なボール回しの確認も

 女子オリンピック サッカートーナメント パリ 2024アジア二次予選グループCで同組になったのはインド女子代表(10月26日19時キックオフ)、ウズベキスタン女子代表(10月29日21時キックオフ)、ベトナム女子代表(11月1日19時キックオフ)の3チーム。ベトナム女子代表はFIFA女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド2023に出場していますが、いずれも、世界レベルからやや力が劣ります。そのため、守りを固めるサッカーをしてくる可能性があります。自陣に引きこもった相手をどのように崩すのかが大きな課題です。

攻略のための一つの選択肢が2023年9月23日のアルゼンチン女子代表戦で披露された4バックです。両サイドバックがタッチライン際の高い位置をとり、中央のセンターバック二人とゴールキーパーがビルドアップの起点となります。この日のトレーニングの後半には、4バックの場合のボールの回し方と適切な選手の距離を確認する技術練習メニューも導入されました。

先頭を走る猶本光選手(浦和)と石川璃音選手(浦和)

浦和では4バックでプレーしてきた石川璃音選手 

FIFA女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド2023では3バックの右で起用された石川璃音選手(浦和)は、3バックでも4バックでも問題なく対応できると言います。

「チーム(浦和)では、4バックでプレーしているので、ボールを持ったときにどこに開くかが感覚的に身についています。しっかりと落ち着いてプレーできたらと思います。いつもやっているからこそ(今回のトレーニング合宿の中で)発信できる場面もあると思うので、自分から何かアクションを起こせるようにしたいです。」

まだ年齢は20歳ですが、なでしこジャパン(日本女子代表)に初招集から半年が経過し、今ではすっかり主力選手の風格が身についてきました。

猶本光選手(浦和)

ボールにより深く寄せる、猶本光選手と杉田妃和選手

帰国から間もない杉田選手は、トレーニングの後半は別メニューとなりました。中央に人数をかけて固めてくる相手を攻略するには何が必要なのでしょうか。聞いてみました。

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